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Vol.591 会員限定

中国の「制裁措置」を分析する

2025.09.19 42分

令和7年9月19日金曜夜10時、「花田編集長の右向け右」第591回は参議院議員の石平さんです。
石平さんは先の参議院選挙で日本維新の会から出馬し、初当選しました。
その石平さんに中国は9月8日、「制裁措置」の実施を決めたと発表しました。
中国は、石平さんが台湾や歴史、香港などの問題に関して長期間にわたって「誤った言論をばらまいた」として、「反外国制裁法」に基づく措置として、中国国内の財産凍結、ビザ(査証)の発給を行わないなどとしています。
石平さんは産経新聞の取材に「中国には十数年も行っていないし、中国に財産もないので、全く影響はない」としています。
日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は8日、「抗議していく」と述べました。吉村氏は石平さんについて「中国について最も詳しく、腹をくくって国会議員になられた。石平議員とともに、われわれは中国に対する政策を作り実行していきたい」としています。
林芳正官房長官は8日の記者会見で、「極めて遺憾だ。速やかに措置を撤回することを求めた」「国民の代表たる国会議員の表現の自由はわが国の民主主義の根幹であり、尊重されるべきだ。中国側が自らと異なる立場を威圧するかのような一方的措置を取ることは断じて受け入れられない」と述べました。
中国外務省の林剣副報道局長は10日の記者会見で、日本政府が撤回を求めたことに対し「強い不満と断固たる反対を表明する」と述べ、日本側に抗議したと明らかにしました。「私利私欲のために大々的に中国を攻撃し、徹底的な反中分子だ」とし、制裁措置を取ることは「国家の利益を守り、国際慣例にもかなった正義の行動」と主張。日本政府は国会議員の誤った行動を抑止せず、逆に中国を非難していると述べた、と共同通信は報じています。これに対して石平さんは9月11日、自身のXに次のように投稿しました。
〈中国外務省の林副報道局長は、私石平のことを「私利私欲のために大々的に中国を攻撃し、徹底的な反中分子だ」と非難しているが、私は「私利私欲」のためではなく、まさに「公益公憤」のために中国を批判している。もちろん、「徹底的な反中分子だ」あたりは、私に対する正しい評価ではないのか。有難うございました。〉
中国はなぜ無意味な「制裁措置」を発表したのか。「反外国制裁法」とは何か。石平さん自身に中国の「意図」を分析して頂きます。

石平

石平
参議院議員

1962年、四川省生まれ。北京大学哲学部を卒業後、四川大学哲学部講師を経て、88年に来日。95年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。2007年、日本に帰化。2002年に『なぜ中国人は日本人を憎むのか』(PHP研究所)を発表し、中国の反日感情の高まりを警告、以後、中国や日中関係の問題について、講演・執筆活動・テレビ出演などで精力的に展開している。第23回山本七平賞受賞。著書多数。第27回参議院議員選挙(2025年7月)において日本維新の会(比例区)で初当選。

※ プロフィールは放送日2025.09.19時点の情報です

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