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Vol.644 会員限定

プーチンの愛国教室

2026.10.02 44分

 令和8年10月2日(金)夜10時、「花田編集長の右向け右!」第644回のゲストは、映画評論家の瀬戸川宗太さんです。
 ロシアによるウクライナ侵攻後、ロシアの学校教育現場で急速に進められてきた「愛国教育」の実態を描いたドキュメンタリー映画『プーチンの愛国教室』(原題:Mr. Nobody Against Putin)が、10月3日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開されます。監督はデヴィッド・ボレンスタインとパヴェル・タランキン。舞台はロシア・ウラル山脈の麓にある町カラバシュの学校で、撮影担当教員として子どもたちの日常を記録していたタランキン自身が、プーチン大統領の教育令によって学校が子どもたちを「未来の兵士」として育てる場へと変貌していく様子を、およそ2年にわたり極秘に撮影しました。本作は2025年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞しています。
 その影響力の大きさを見たロシア当局は国内での上映を禁止し、タランキン氏を国家反逆者として事実上の国外追放としました。現在、同氏はロシアを離れているということです。
 もう一作、花田編集長が瀬戸川さんに伺う予定なのが、映画『ヒンド・ラジャブの声』(原題:The Voice of Hind Rajab)です。2024年1月29日、ガザ地区で銃撃を受けた車内にただ一人取り残された6歳の少女ヒンド・ラジャブが、緊急通報の電話で必死に助けを求めながらも、結局救出されることなく命を落とした実際の事件を基にした作品で、パレスチナ赤新月社の緊急通報センターで少女を救おうと奮闘したボランティアたちの姿を、実際の音声記録を用いながらドキュメンタリータッチで描いています。カウテール・ベン・ハニア監督によるこの作品は、第82回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)を受賞し、第98回アカデミー賞国際長編映画賞にもノミネートされました。
 実際の記録や音声を用いて「戦争」を描き出す2作について、じっくりと伺います。

瀬戸川宗太

瀬戸川宗太
映画評論家

1952年、東京都生まれ、上智大学法学部卒業後、中学・高校の教員、立教大学法学部客員研究員(ケネディ政権とキューバ危機の研究)を経て、映画評論家となる。社会派・サスペンス映画に詳しい。現在、「夕刊フジ」「正論」「Hanada」「Voice」等の新聞、雑誌に映画評論を寄稿。著書に『世界を予言した映画80本』(産経NF文庫)『世界の戦争映画100年』(光人社NF文庫)『「JFK」悪夢の真実』(社会思想社)『懐かしのテレビ黄金時代』『思い出のアメリカテレビ映画』(ともに平凡社新書)などがある。

※ プロフィールは放送日2026.10.02時点の情報です

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