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Vol.648 会員限定

ロシアの日本人記者拘束 日本の対抗策

2026.10.30 48分

 令和8年10月30日(金)夜10時、「花田編集長の右向け右!」第648回のゲストは、軍事ジャーナリストの黒井文太郎さんです。
 ロシア連邦保安局(FSB)は13日、北海道新聞ユジノサハリンスク支局駐在の今井裕紀氏をスパイ容疑で拘束したと発表しました。今井氏はロシア外務省の取材登録を受けていたにもかかわらず、「ロシア領内でスパイ活動を行った」疑いをかけられているということです。ロシア側は、日本が記者を使ってロシアの安全保障を損なう情報を収集していると主張しています。
 記者はロシアを出国する前日に拘束され、その後モスクワに移送されました。インタファクス通信によると、モスクワの裁判所は12月12日まで2カ月の勾留を認めたと報道されています。有罪になれば最長20年の禁錮刑が科される恐れがあると時事通信は伝えています。
 木原官房長官は20日、領事面会が日ロの外交上の取り決めに基づく期間内に実現しなかったことについて「極めて遺憾だ」と述べました。同じ20日には中村仁威・欧州局長がモスクワでロシア外務省のボロビヨワ・アジア第3局長と会談し、早期の領事面会と即時解放を申し入れたということです。米国務省の報道担当者は「ジャーナリストや独立した意見を持つ人々に対する威嚇や嫌がらせ、処罰などのいかなる試みも非難する」と述べたと共同通信は伝えています。
 黒井さんは、ロシアで外国人がスパイ容疑で捕まると、ほとんど決まって同じパターンが繰り返されると指摘しています。連邦保安庁(FSB)が「現行犯」を主張し、裁判は非公開で進み、証拠が一度も示されないまま有罪となる、国際的に注目された事件の多くは、最後に囚人交換で釈放されると述べています(「ロシア特有の『外国人スパイ容疑』事件の実態:FSBによる事件の捏造と、検証を許さない司法」Yahoo!ニュース エキスパート、10月23日)。そして、「FSBの『スパイ事件』を事実として扱ってはならない」とも指摘しています。
 これまでにロシアが作り出した「スパイ事件」の共通点を伺いながら、日本が取るべき対抗策について伺います。

黒井文太郎

黒井文太郎
軍事ジャーナリスト

1963年、福島県いわき市生まれ。横浜市立大学卒業後、講談社入社。週刊誌編集者を経て退職。フォトジャーナリスト(紛争地域専門)、『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て軍事ジャーナリスト。ニューヨーク、モスクワ、カイロを拠点に海外取材多数。得意分野はインテリジェンス、テロ、国際紛争、日本の安全保障、北朝鮮情勢、中東情勢、サイバー戦、旧軍特務機関など。最新刊『プーチンの正体』(宝島新書)など著書多数。

※ プロフィールは放送日2026.10.30時点の情報です

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