4月24日金曜夜10時、第49回のゲストは、スズキ元中国代表の松原邦久さんです。
日本を代表する自動車メーカーの一つであるスズキの中国代表を務め、30年にわたって中国でのビジネスに携わってきた松原さん。
その松原さんは、「日本人と中国人はあまりにも違った人たちであり、もし関わろうとするのならば相当な覚悟を持って臨むべきである」と言います。
中国は人口が多くて市場がありそうだ、人件費が安そうだ、日本企業が多く進出しているからなんとかなりそうだ、というような単純な理由で進出するのはもってのほか！
約束違反を自慢し、平気でウソをつく経営者、代金不払い、日系自動車メーカーに課せられた不利な条件、人民日報の一面で日本企業叩き、そして撤退もままならない……。
日本企業が中国で遭遇する様々な困難と嫌がらせの具体例をお聞きしながら、中国人とはどのような人たちなのか、彼らのビジネス感覚について解説頂きます。
「中国経済が元気になればなるほど、日本の経済がしぼんでいっている」という奇妙な事実に気づいたという松原さん。今後の中国経済、日本は中国とどうつきあうべきかについてもご意見を伺います。

松原 邦久
スズキ元中国代表

1943（昭和18）年静岡県浜松市生まれ。同志社大学法学部を卒業後、67年に鈴木自動車工業（現スズキ）に入社、中国部部長、重慶長安鈴木汽車有限公司総経理、北京事務所首席代表を歴任。2004年、中国政府より「国家友誼奨」を授与される。著書に『チャイナハラスメント　中国にむしられる日本企業』（新潮新書）。

※ プロフィールは放送日2015.04.24時点の情報です