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Vol.58 一般公開

安保法制整備は戦後三大決断の一つ

2015.06.26 52分

6月26日金曜夜10時、第58回のゲストは、防衛大学校名誉教授の佐瀬昌盛さんです。
第一次、第二次「安保法制懇」(安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会)のメンバーのお一人である佐瀬教授。
佐瀬さんは、この新安保法制立法は、戦後日本にとっての三大業績の一つになるといいます。第一は1951年に吉田首相が手がけたサンフランシスコ平和条約および(旧)日米安保条約。第二は、安倍総理の祖父・岸信介首相による現行の日米安保条約。そして、この新安保法制立法が第三になるというわけです。
先のいずれも当初、国民の間で不評でした。
佐瀬さんは、この歴史的仕事を手がける自民党のユル褌ぶりが解せないといいます。
自衛隊のリスクについての議論は政府の「責任論が欠けている」。ドイツの議論を例にお話頂きます。
また、佐瀬さんも面食らったという内閣官房から送られた関係資料。このようなものを国会議員はおろか、国民が理解できるはずもなく、政府は国民の啓発に力を入れるべきなのにそれが疎かになっていると指摘します。
集団的自衛権に関する著書も多数ある佐瀬さんに、いまの国会論戦をもとに、法案について詳しくお伺いします。

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佐瀬昌盛

佐瀬昌盛
防衛大学校名誉教授

防衛大学校名誉教授。安倍晋三首相の「安保法制懇」メンバー。1934(昭和9)年満州・大連生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学大学院博士課程からベルリン自由大学に留学。防衛大学校教授、拓殖大学海外事情研究所所長などを歴任。専門は国際政治、安全保障論。2006年瑞宝中綬章。著書に『集団的自衛権 論争のために』(PHP新書)、『新版・集団的自衛権 新たな論争のために』(一藝社)、『いちばんよくわかる集団的自衛権』(海竜社)、『むしろ素人の方がよい 防衛庁長官・坂田道太が成し遂げた政策の大転換』(新潮選書)ほか多数。

※ プロフィールは放送日2015.06.26時点の情報です

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