過去の放送

Vol.61 一般公開

自衛隊にリスクがあるのは当たり前だ

2015.07.17 47分

7月17日金曜夜10時、第61回のゲストは、元陸上自衛官の志方俊之さんです。
国会審議を見ていて、「良い時代が来たものだ」と皮肉を交えて言う志方さん。
自衛隊を批判してきた野党が、突如として、現地の自衛官のリスクが大きくなり、場合によっては死者が出るかもしれないと心配してくれるというのは、良い時代が来たというわけです。
志方さんは「大いに心配して、現地の自衛隊が戸惑わないような法律にしてほしいものだ」と言います。
自衛隊には常にリスクがある。
カンボジアでのPKOには、参加5原則が付されているからリスクはなかったか。
際どいことが何件もあったが、現地自衛隊の指揮官と全隊員が一致団結して危機を乗り越えてきました。
海自による「ペルシャ湾掃海派遣」では、他国の掃海隊が処理できずに最後まで残留していた危険きわまりない34個の機雷を処分した。うち29個は水中処分隊員が機雷に近づき手作業で処分。リスクはなかったのか。
自衛隊員にいままで死傷者が出なかったのは、現地部隊が指揮官を中心に全員が規律を守り、団結して士気高く行動したこと、そして「運」が良かったからだと志方さんは言います。
決して「イラク人道支援・安全確保特別措置法」の緻密さが現地の安全を守ったわけではない——自衛隊の現実についてお伺いします。

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志方俊之

志方俊之
帝京大学教授、元陸上自衛官

帝京大学教授、軍事アナリスト。1936年、静岡県生まれ。防衛大学校(第2期生)卒業。京都大学大学院博士課程修了。米陸軍戦略大学卒業後、自衛隊のエリート中のエリートである在米日本大使館の首席防衛駐在官を務め、その後、陸上自衛隊幕僚監部人事部長、第2師団長、防衛大学校幹事、北部方面総監などの要職を歴任する。1992年退官。 著書に『無防備列島』(海竜社)、『日本はこのままでは生き残れない あまりに脆弱な国防の実態』(PHP研究所)など。

※ プロフィールは放送日2015.07.17時点の情報です

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