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Vol.91 一般公開

香港「銅鑼湾書店」失踪事件の真相

2016.02.12 50分

2月12日金曜夜10時、第91回のゲストは、ジャーナリストの福島香織さんです。
香港にある銅鑼湾書店の関係者が次々と失踪しました。
失踪者は5人。昨年10月17日に筆頭株主・桂民海の行方が分からなくなり、10月24日に同書店の創始人で店長の林栄基、10月26日には株主の呂波、書店経理の張志平、12月30日に店主の李波が消えました。
年が明けて、1月17日、中国当局が桂民海(桂敏海)と李波を拘束していることを認めましたが、不可解なことが起こります。
なんと桂民海自身がCCTVのニュース番組に出演し、2003年に起きた飲酒運転による女子学生死亡交通事故の犯人であることを告白。2004年8月に懲役2年、執行猶予2年の判決を受けたものの、怖くなって逃亡したと罪を認めて、懺悔したのです。
自らの意志で中国に渡り、中国公安当局に自首したのだという(以上、敬称略)。
いったい、何が起こっているのでしょうか。
福島さんによれば、銅鑼湾書店とは、香港の書店文化の一つである「二階書店(二楼書店)」(個人がテナント料の安い雑居ビルの二階の一室で開く趣味に走った書店)の代表的な店の一つだといいます。開業は1994年。中国共産党の権力闘争の内幕を関係者が匿名で暴露したというスタイルの”禁書”を専門に売ることで有名だという。
この失踪事件を取材されている福島さんに事件の真相について詳しく伺います。

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福島香織

福島香織
ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002〜08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。おもに中国の政治経済社会をテーマに取材。著書に、『SEALDsと東アジア若者デモってなんだ! 』(イースト新書)、『中国絶望工場の若者たち』(PHP研究所)、『中国「反日デモ」の深層』(扶桑社新書)、『潜入ルポ 中国の女』(文藝春秋)など。

※ プロフィールは放送日2016.02.12時点の情報です

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