過去の放送

Vol.117 一般公開

陛下「ご譲位」のお言葉を読む

2016.08.12 45分

8月12日金曜夜10時、第117回のゲストは、日本文化総合研究所代表の高森明勅さんです。
天皇陛下が譲位のご意向を示されていると報道されています。
そして宮内庁は5日、天皇陛下が現在のお気持ちを8日午後3時からビデオメッセージの形で表明されることが決まったと正式発表しました。
譲位のご意向が示されてからの世論調査は以下のようになっています。
読売新聞 生前退位ができるように制度を「改正すべきだ」 84%
共同通信 生前退位について「できるようにした方がよい」 85.7%
毎日新聞 生前退位できるように皇室制度を「見直すべきだ」 67%
日経新聞 生前退位を認め新しい制度をつくるべきだ 77%
高森さんは、「前近代の皇室の歴史では、むしろ譲位による皇位継承のほうが通例であり、一般的だった」「皇室の歴史全体から眺めると、譲位それ自体は決して異例でも変則でもない」。近代になって譲位の可能性が排除されたのは、然るべき理由があってのことで、そこから考えれば「譲位は十分、現実性がある」と説かれています。
また、〈「天皇とはいかにあるべきか」「象徴とはいかにあるべきか」——陛下はそのことだけを生涯かけて、真摯に誠実に、脇目も振らず、ただ真っ直ぐに追求してこられた〉(以上、月刊『Hanada』9月号)とも。
8日に表明される陛下のお言葉をもとに、近代において譲位の可能性が排除された理由、それに基づいて、譲位と憲法、皇室典範との関係をお伺いします。

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高森明勅

高森明勅
日本文化総合研究所代表

1957年岡山県生まれ。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。同大学日本文化研究所研究員。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「国家観・歴史観」講座担当などを歴任。専攻は神道学・日本古代史。小泉純一郎内閣当時、「皇室典範に関する有識者会議」において8名の識者、専門家の一人としてヒアリングに応じる。現在、日本文化総合研究所代表。著書に『天皇と民の大嘗祭』(展転社)、『日本の10大天皇』(幻冬舎新書)、『歴史で読み解く女性天皇』(ベスト新書)など。

※ プロフィールは放送日2016.08.12時点の情報です

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