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Vol.185 一般公開

驕るなNHK!受信料訴訟と偏向報道

偏向の本質はNHKに巣食う反日亡国の系譜

2017.12.01 100分

 NHKの受信料契約が合憲かどうかの判断が12月6日に最高裁大法廷で言い渡されます。NHKが国民に強制的に支払いを求めてきた根拠は「受信設備を設置した者は、NHKと受信契約をしなければならない」という放送法64条1項の規定です。判断が下されるのは、番組を見ようが見まいがテレビを買ったら受信料払えというこの規定です。「受信設備」は、スマートフォーンやカーナビなどにも拡大すると見られます。放送法はもはや時代に即しておらず法律解釈の問題ではなく、「立法」の問題です。最高裁大法廷の判断次第では“NHK優遇税”徴収権を与えてしまいます。
 NHK側は「不偏不党、多角的視点を踏まえた番組を放送するための安定財源を確保するための手段だ」と主張しています。しかし、同じ放送法4条には「番組は政治的に公平であること、報道は事実をまげないこと、意見が対立している問題では多くの角度から論点を明らかにすること」と規定されています。
では、NHKは放送法4条を守っているでしょうか、最近のNHKニュースをチェックしてみましょう。加計問題での「総理の意向」文書は、朝日新聞の事実とかけ離れたスクープが発端です。「総理の意向」は事実をまげない報道だったのでしょうか。そして、NHKは、獣医学部新設に取り組み、まさしくこの問題の当事者だった加戸守行前愛媛県知事の国会証言をその日のニュース番組では取りあげずに、出会い系バー「ラブオンザビーチ」に通い続けた前川前文科次官の証言ばかりを取りあげました。このニュース判断は不偏不党、多角的視点を踏まえているでしょうか。NHKの看板番組でもあるNHKスペシャルを実例に、朝日新聞と同じ歪曲ぶりを検証します。偏向報道をしながら公共放送だ、受信料だけは支払えというのでしょうか。
第2部は、徹底検証「森友・加計事件」の著者小川榮太郎氏と飛鳥新社、衆議院議員足立康史氏、週刊新潮、月刊「正論」に対し申し入れ書を乱発する「断末魔の朝日新聞」の現状が報告されます。

≪特番で語られた論点≫
 第1部 驕るなNHK!受信料訴訟と偏向報道
 1.受信料が強制的に取り立てられる制度は世界中で日本だけ
 2.NHK内部規約に「設置の時から払え」と書いてあるからは払え!
 3.放送法64条は法律ではなく立法の問題だ
 4.NHKスペシャル「樺太地上戦」の浅薄すぎる正義
 5.NHKスペシャル「731部隊の真実」は中国の洗脳工作に触れるべきだ
 6.NHKスペシャル「JAPANデビュー」の恣意的捏造
 7.なぜNHKは偏向するのか?
 8.NHK・朝日は自己陶酔型シャッター症候群
 9.電波オークション制度を導入すべきだ!

 第2部 断末魔の朝日新聞
 1.なぜ朝日新聞は抗議申し入れ書の乱発大作戦に転じたか?
 2.「総理の意向」文書の捏造は吉田調書と同様に謝罪させるべきだ!
 3.朝日・NHKはあの時代の「反日亡国論」を未だに引きずっている

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門田隆将

門田隆将
ノンフィクション作家

1958年高知県安芸市生まれ。中央大学法学部政治学科卒業後、新潮社に入社。『週刊新潮』編集部に配属、記者、デスク、次長、副部長を経て、2008年4月に独立。週刊新潮時代は、特集班デスクとして18年間にわたって様々な分野で800本近い特集記事を執筆。著書に『裁判官が日本を滅ぼす』(新潮社)、『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』(新潮社)、『太平洋戦争 最後の証言』シリーズ(小学館)、生前の吉田昌郎所長に単独、長時間インタビューして書き上げた『死の淵を見た男—吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』(PHP研究所)、『日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』(PHP研究所)など多数。『この命、義に捧ぐ—台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社)で第19回山本七平賞受賞。最新刊は『奇跡の歌 ~戦争と望郷とペギー葉山~』(小学館)。

※ プロフィールは放送日2017.12.01時点の情報です

髙池勝彦

髙池勝彦
弁護士・国家基本問題研究所副理事長

1942年生まれ。早稲田大学法学部卒、1975年に東京弁護士会に登録した。専門は民亊法学、労働法。東史郎の南京大虐殺関連の書籍に関する名誉棄損訴訟の原告弁護人、百人斬り訴訟の原告側弁護団長、朝日新聞を糺す国民会議弁護団にも加わっている。「昭和の日」ネットワーク副理事長、新しい歴史教科書をつくる会副会長、國語問題協議會会員監事、国家基本問題研究所副理事長。

※ プロフィールは放送日2017.12.01時点の情報です

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