過去の放送

Vol.299 一般公開

緊急特番『言論の自由は守られたのか』

櫻井×植村慰安婦記事高裁判決を徹底検証

2020.02.07 116分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 今夜は私の直面している裁判のことで二時間の特番をしました。五年前、朝日新聞の元記者、植村隆氏に訴えられ、損害賠償を請求されました。植村氏の書いた慰安婦の記事は捏造だと見られても仕方がないと書いたことについて訴えられたのです。
 そして一昨年晩秋、札幌地裁で私の方が完全に勝ちました。植村氏は控訴し、今回2月6日に判決が出ました。一審より踏み込んだ形で明確に勝ちました。
 裁判所は「植村隆氏の社会的評価は櫻井の記事によって低くなったが、櫻井の記事は公益に資する」「批判は櫻井の意見乃至論評であり、許容される」と明言してくれました。
 言論人が言論で戦わず裁判を起こして自分の主張を認めさせようとする。このような事が続けば言論の自由は失われてしまいます。日本が直面する歴史戦争に私たちの側がまず勝つことができたと言えます。
 今回の判決によって言論の自由は守られましたが、植村氏らを支える韓国と中国との歴史戦はまだ終わっていません。こうして完全勝利したことは私にとって大いなる勇気づけであり、これからも事実を掘り起こして日本を貶める人々と戦っていきなさいという天命であろうと思います。

≪対談で語られた論点≫
【第一部】慰安婦記事訴訟高裁判決を徹底検証
 1.林いずみ主任弁護士が櫻井勝訴判決を分析
 2.「女子挺身隊」と「慰安婦」の違い
 3.なぜ挺身隊と慰安婦を結び付けたのか?
 4.これが植村氏控訴をすべて棄却した論理だ
 5.櫻井論文に意見、論評を逸脱した記述なし
 6.なぜ控訴審が東京でなく札幌になったか? 
 7.植村氏の行動に朝日新聞が困っている
 8.植村氏の裁判継続は“政治運動”
 9.言論人は言論で戦え!
【第二部】慰安婦問題を海外にどう伝えるか
 1.櫻井弁護団は英語で慰安婦問題Q&A作成
 2.反日的ジャパンタイムズの論調が変った
 3.完全勝訴した櫻井よしこの「決意表明」

Edgeブラウザではスキップ機能を利用できない場合がございます。Chrome/Firefox/Safariブラウザではスキップが可能です。

プロバイダや使用場所によっては再生が途切れる場合がございます。動画が停止した場合、ブラウザの更新ボタンを押してください。

西岡力

西岡力
「救う会」会長・麗澤大学客員教授

1956年東京都生まれ。1979年国際基督教大学卒、筑波大学大学院修士課程修了、韓国・延世大学校に留学。2000年 東京基督教大学教授、2016年 麗澤大学客員教授。現代コリア研究所の発行誌『現代コリア』の編集長。1998年「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)」の設立に関与し、現在「救う会」の会長を務める。国家基本問題研究所に評議員・企画委員。著書に『北朝鮮に取り込まれる韓国』(PHP研究所)、 『日韓「歴史問題」の真実』(PHP研究所)、 『韓国分裂―親北左派vs韓米日同盟派の戦い』(扶桑社)、 『北朝鮮の「核」「拉致」は解決できる』(PHP研究所)、『南・北朝鮮、同時崩壊か?』(東京財団)、『よくわかる慰安婦問題』(草思社)『金賢姫からの手紙』(草思社) など多数。

※ プロフィールは放送日2020.02.07時点の情報です

林いづみ

林いづみ
弁護士

検察庁検事を経て1987年弁護士登録。知的財産戦略本部員。規制改革会議・同推進会議委員医療・介護WG座長、日弁連知的財産センター長、日本知的財産仲裁センター長等を歴任。中央大学法科大学院客員教授2007~2017。国内・国外の企業法務や知的財産に関する相談、契約交渉、紛争解決を数多く手がける。

※ プロフィールは放送日2020.02.07時点の情報です

ケントギルバート

ケントギルバート
米カリフォルニア州弁護士

1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。80年、法学博士号・経営学修士号を取得し、国際法律事務所に就職。83年、テレビ番組「世界まるごとHOWマッチ」にレギュラー出演し、一躍人気タレントとなる。現在は講演活動や企業経営を行っている。著書に『不死鳥の国・ニッポン』(日新報道)、『まだGHQの洗脳に縛られている日本人』(PHP研究所)「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇 」など多数。

※ プロフィールは放送日2020.02.07時点の情報です

言論テレビ 会員募集中!

生放送を見逃した方や、再度放送を見たい方など、続々登場する過去動画を何度でも繰り返しご覧になることができます。
詳しくはこちら

アップデート情報など掲載言論News & 更新情報

  • 異形の敵 中国

    異形の敵 中国

    2023年8月18日発売!

    1,870円(税込)

    ロシアを従え、グローバルサウスを懐柔し、アメリカの向こうを張って、日本への攻勢を強める独裁国家。狙いを定めたターゲットはありとあらゆる手段で籠絡、法の不備を突いて深く静かに侵略を進め、露見したら黒を白と言い張る謀略の実態と大きく揺らぐ中国共産党の足元を確かな取材で看破し、「不都合な真実」を剔抉する。

  • 安倍晋三が生きた日本史

    安倍晋三が生きた日本史

    2023年6月30日発売!

    990円(税込)

    「日本を取り戻す」と叫んだ人。古事記の神々や英雄、その想いを継いだ吉田松陰、橋本左内、横井小楠、井上毅、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする無数の人々。日本史を背負い、日本を守ったリーダーたちと安倍総理の魂と意思を、渾身の筆で読み解く。

  • ハト派の嘘

    ハト派の噓

    2022年5月24日発売!

    968円(税込)

    核恫喝の最前線で9条、中立論、専守防衛、非核三原則に国家の命運を委ねる日本。侵略者を利する空論を白日の下にさらす。 【緊急出版】ウクライナ侵略、「戦後」が砕け散った「軍靴の音」はすでに隣国から聞こえている。力ずくの独裁国から日本を守るためには「内閣が一つ吹っ飛ぶ覚悟」の法整備が必要だ。言論テレビ人気シリーズ第7弾!