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Vol.342 一般公開

暴言を放置した日中外相会談

2020.12.04 43分

12月4日金曜夜10時、第342回のゲストは、評論家の潮匡人さんです。
11月24日、日中外相会談後の共同記者発表での、中国の王毅外相の「尖閣暴言」に対し、茂木敏充外相は反論しませんでした。これについて外務省幹部は「言い合いになって相手の土俵に乗ってもしょうがないので大人の対応をした」と説明しています。
26日の自民党外交部会では、茂木外相の対応に対する世論の大きな批判もあり、「その場で反論すべきだった」「中国の主張を黙認することになりかねない」などの指摘が相次いだと報道されています。
27日、茂木外相は参院本会議で自民党の山田宏参院議員の質問に「解決すべき領有権の問題はそもそも存在しない」と答えました。また、27日の記者会見で茂木外相は「共同記者発表は会談の概要について主催国と相手国という順番で1度ずつ発言するルールだ」と述べています。外務省側は「直前の外相会談や翌日の外務報道官会見で日本の立場はしっかり主張している」としています。
その場で反論せず、中国の主張が拡散された共同記者会見の問題点を、まず潮さんにお伺いします。また、現在尖閣諸島の周辺では、中国公船が日本の漁船を追いまわしたり、過去最長の57時間39分も日本の領海内に中国公船が居座るなど、中国がどんどんと出てきています。
元自衛官でもある潮さんに、日本は尖閣をどう守ればよいかについて伺います。

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潮匡人

潮匡人
評論家・軍事ジャーナリスト

昭和35(1960)年青森県八戸市生まれ。早稲田大学法学部卒。旧防衛庁・航空自衛隊に入隊。早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了。第304飛行隊、長官官房、航空総隊司令部勤務等を経て3等空佐で退官。聖学院大学政治経済学部専任講師、防衛庁広報誌編集長、帝京大学人間文化学科准教授等を歴任。 拓殖大学日本文化研究所客員教授、公益財団法人「国家基本問題研究所」客員研究員、NPO法人「岡崎研究所」特別研究員、東海大学海洋学部非常勤講師(海洋安全保障論)。著書に『誰も知らない憲法9条』(新潮新書)、『日本人が知らない安全保障学 』(中公新書ラクレ) 、『護憲派メディアの何が気持ち悪いのか』(PHP新書)、『尖閣激突 日本の領土は絶対に守る』(扶桑社、山田吉彦氏との共著)など多数。

※ プロフィールは放送日2020.12.04時点の情報です

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