12月11日金曜夜10時、第343回のゲストは、ジャーナリストの福島香織さんです。
12月２日、香港の西九竜裁判所は昨年６月のデモによってデモ扇動罪などに問われた香港民主派の周庭（アグネス・チョウ）氏に禁錮10カ月、黄之鋒（ジョシュア・ウォン）氏に禁錮13カ月半、林朗彦（アイバン・ラム）氏に禁錮７カ月を言い渡しました。いずれも執行猶予はつかず、周庭さんらはそのまま収監されました。
また、３日、香港紙「蘋果日報（アップル・デイリー）」創業者の黎智英（ジミー・ライ）氏の詐欺罪に関する初公判でも裁判所は保釈を認めませんでした。黎氏は８月に香港国家安全維持法違反の容疑で逮捕された後、保釈。保釈された際の条件として２日に警察へ出頭した際に別件の詐欺罪で起訴されました。今回は「逃亡のおそれがある」として保釈は却下されています。
中国の香港への締め付けは激しさをましています。
周庭さんをはじめとする民主派、香港の現状、中国による民主派弾圧への諸外国の対応、そして日本は何ができるのかについて、福島さんにお伺いします。

福島香織
ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後、産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002～08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。おもに中国の政治経済社会をテーマに取材。著書に、『新型コロナ、香港、台湾、世界は習近平を許さない』（ワニブックス）、『ウイグル人に何が起きているのか　民族迫害の起源と現在』（PHP新書）、『習近平の敗北　紅い帝国・中国の危機』（ワニブックス）、『SEALDsと東アジア若者デモってなんだ! 』（イースト新書）、『中国絶望工場の若者たち』（PHP研究所）、『中国「反日デモ」の深層』（扶桑社新書）、『潜入ルポ 中国の女』（文藝春秋）など。

※ プロフィールは放送日2020.12.11時点の情報です