令和４年１月28日金曜夜10時、第402回のゲストは東京通信大学教授の重村智計さんです。
韓国大統領選は３月９日の行われます。革新系与党「共に民主党」の李在明（イ・ジェミョン）前京畿道知事と保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦（ユン・ソギョル）前検事総長の戦いとなっていますが、スキャンダル続出で世論調査は乱高下しています。
与党候補の李在明氏は、ソウル近郊の城南市長時代の不動産開発で、不当な利益配当が明らかになっています。
野党候補の尹錫悦氏からは、金建希夫人の経歴詐称。夫人は、水原女子大学教員への応募経歴に、「有名なコンクールで受賞した」と書いたものの、これが嘘だったということです。さらに内部対立も起こるなど、韓国ならではの大混乱となっています。
李在明氏は、「『産婦人科』は日帝の残滓」と発言するなどした人物です。
一方、錫悦尹氏は、11月12日の外国メディアとの記者会見で、「文政権になって韓日関係が壊れた」と批判。未来志向の日韓関係を樹立するとも発言しています。
隣国、韓国の大統領選を日本はどのように見るべきなのでしょうか。
また、今年に入って北朝鮮がミサイル発射を続けています。
これに対する韓国の反応、日本の対応についても伺います。

重村智計
東京通信大学教授

1945年中国遼寧省生まれ。鹿児島県沖永良部島出身。69年早稲田大学法学部卒業後、毎日新聞社に入社。79年ソウル特派員、89年ワシントン特派員、94年毎日新聞論説委員などを歴任。この間、韓国・高麗大学と、米国・スタンフォード大学に留学。退社後は拓殖大学国際開発学部教授、早稲田大学国際教養学部教授を歴任。現在、早稲田大学名誉教授、韓国延世大学客員教授。最新刊に『日韓友好の罪人たち』（風土デザイン研究所）、ほかに『金正日の後継者』『北朝鮮はなぜ潰れないのか』（以上、KKベストセラーズ）、『金正日の正体』『朝鮮半島「核」外交』『外交敗北─日朝首脳会談と日米同盟の真実』（以上、講談社）など多数。

※ プロフィールは放送日2022.01.28時点の情報です