“死の白鳥”といわれるアメリカのB1B爆撃機が平壌に向かう日はくるのでしょうか。12月17日は金正日の命日、そして翌18日未明は新月ですので、米軍が北朝鮮に先制攻撃をかけるのではないかといわれています。
櫻井キャスターは「最近の動きを分析すると米軍が軍事行動に出るには、まだ余裕があるということか」と問うと、青山氏は「米軍が先制攻撃を準備できる期限は年末までだが、どうやら春先まで余裕を見ているようだ」と答えました。
日本海沿岸に北朝鮮船籍とみられる木造船が相次いで流れ着いています。いったい北朝鮮で何が起きているのでしょうか。漂流、漂着の背景には、食糧を確保するために暴風雨の中でも、日本領海で密猟をしても無理に魚を取れ、水産量を上げろという金正恩の鶴の一声があるようです。では、北朝鮮国内で経済制裁が効いてきているのでしょうか。青山氏は「経済制裁は効いていない。金正恩一族には核ミサイル・ビジネスでキャッシュが溢れかえっている。経済制裁が効いているのは、軍人など金正恩の下の層に効いているだけだ」と述べました。
対談の最後に、米中の“にぎり”で北朝鮮が核を持ったまま存続するという事態に直面した際に日本は核武装ができるかという論議が交わされました。櫻井キャスターが「核武装は技術的にできても、憲法改正が一文字もできない状況の中で国民の支持があるとは思えない」と述べると、青山氏は「日本が核武装できるというポテンシャルを持っていることが日本の持っている唯一の外交力だ。日本が核武装するのに要する時間は、象徴的に言えばワンナイトオーバー。これを日本の外交力にする以外日本には他のツールがない」と語りました。窓の外は寒い冬の夜でしたが、熱い討論が続きました。
≪対談で語られた論点≫
1.最高裁判決はやはり最後はNHKが有利になる“ちゃぶ台返し”
2.NHKはスクランブル放送にすべきだ
3.最高裁判決は「NHKの終わりの始まり」
4.金正恩一族には核ミサイル輸出でキャッシュが溢れかえっている
5.金正恩はアメリカだけで中露は相手にしていない
6.トランプアジア訪問前に行われた米中裏取引の内容
7.米軍の先制攻撃は年末~春先までの期間で考えている
8.日本は核武装できるポテンシャルが唯一の外交力だ
9.拉致被害者の救出は安保法制の解釈変更でしか間に合わない
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青山繁晴
参議院議員
1952年兵庫県神戸市生まれ。慶應大学中退後、早稲田大学政治経済学部卒業。共同通信社へ入社し、官邸、自民党担当記者等を経て、ペルー日本大使館占拠事件で現地取材した後に退社。三菱総合研究所の研究員として、安全保障・外交から金融・経済など包括する国家戦略の立案に携わる。 2002年シンクタンク独立総合研究所を創立し、代表取締役兼主席研究員に就任した。TVタックルなどテレビ番組に出演多数。2016年7月参議院選挙比例区(自民)に立候補し当選した。著作に『ぼくらの祖国』、『ぼくらの真実』、『壊れた地球儀の直し方』など。
※ プロフィールは放送日2017.12.08時点の情報です