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Vol.485 会員限定

処理水の風評をばらまく人たち

2023.09.01 47分

令和5年9月1日金曜夜10時、第485回のゲストは福島県議会議員の渡辺康平さんです。
福島第一原発の処理水放出を受けて、中国の税関当局は日本の水産物の輸入を8月24日から全面的に停止すると発表しました。
中国は処理水を「核汚染水」などと呼び、政治的な嫌がらせを続けています。
そもそも中国の原発はトリチウムを福島「処理水」の最大6・5倍も放出しています。
また、「処理水」とはトリチウム以外の放射性物質を規制基準を満たすまで浄化したものです。処理水は、海洋に放出する前に海水で大幅に薄めますが、薄めた後のトリチウムの濃度は、国の定めた規制基準の40分の1、世界保健機関(WHO)飲料水基準の約7分の1未満になります。
IAEAは8月24日、海洋放出が始まった処理水のトリチウム濃度について、上限値を大幅に下回ると確認しました。
しかし、日本国内には中国と同様にいまだに風評をばらまき、それによる被害を拡大させている人がいます。主にマスコミが風評をばらまいているとも言えます。
渡辺さんは2020年、「汚染水と処理水は違う」「汚染水の海洋放出と言い続けることは、風評被害を生み出す」と公式ウェブサイトに書き、続けて「…残念ながら、あえて混同させて印象操作をするメディアがあります。その筆頭が朝日新聞です」と書きました。
続けてこう書いています。
〈これまでも朝日新聞は福島県に対する風評被害を広げる報道を続けてきました。特に、東京電力福島第1原発のALPS処理水については、今でも「処理済み汚染水」という独自の用語を使っています。原発にたまる汚染水を多核種除去設備(ALPS)で処理した水は「処理水」であり、汚染水ではありません〉
これまでどのような「風評被害」があったのか、また、福島の現在の状況について伺います。

渡辺康平

渡辺康平
福島県議会議員

1985年、福島県須賀川市生まれ。高校卒業後、航空自衛隊に入隊。2012年、航空自衛隊退官後、経済評論家秘書、国会議員秘書、福島県議会議員秘書を経て、2015年8月、須賀川市議会議員に初当選。2019年、福島県議会議員選挙で初当選。

※ プロフィールは放送日2023.09.01時点の情報です

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