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Vol.65 一般公開

朝日新聞「自衛官同情論」に反論

2015.08.14 46分

8月14日金曜夜10時、第65回のゲストは、元陸将補で、防衛大学校教授もされた柿谷勲夫さんです。
現在、参院で審議中の安保法制について、朝日新聞はこれまでどのような報道をしてきたのか。柿谷さんは、朝日の紙面は「中国の軍事的脅威を無視してきた」と言います。
軍事的脅威は、相手の国を侵略しうる能力、侵略しようとする意図、侵略を許す環境条件が整った時に生じますが、朝日新聞の社説は、中国に阿り、中国の軍事的脅威をオブラートに包み、具体的に報道していないと指摘。
また、南シナ海における中国の侵攻意図にも無関心だと言います。尖閣周辺の領海への侵入、東シナ海の日中中間線付近でのガス田開発についても同様で、東シナ海にいたっては、他紙が報道するなか、一日遅れて「不信の連鎖に陥るな」との社説を掲載。内容は、まるで緊張を高めているのは日本だと言わんばかりで、柿谷氏は「人民日報の日本支局なのかと疑う」ようなものだという。
また、突如として安保法制反対の理由の一つに「自衛官に危険が及ぶ」と叫び始めたのも奇っ怪だと指摘。過去、朝日やそれに連なる論客が、どのような発言をし、何を行ってきたのか、それらによって自衛官がいかに誇りを奪われてきたか。
朝日新聞の紙面と、具体的事例から、お話をお伺いします。

≪訂正≫
番組中、2015年の中国国防費を19兆6000億円としていますが、正しくは16兆9000億円です。
また、日本の防衛費が4兆9000億円台に入ったのは平成7年としましたが、正しくは平成9年です。お詫びして訂正いたします。

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柿谷勲夫

柿谷勲夫
元陸将補・防衛大学校教授

軍事評論家。昭和13年、石川県加賀市生まれ。同37年、防衛大学校(第6期)卒業と同時に陸上自衛隊入隊。同41年、大阪大学大学院修士課程(精密機械学)修了。その後、陸上幕僚監部防衛部、幹部学校戦略教官、陸上幕僚監部教育訓練部教範・教養班長、西部方面武器隊長、防衛大学校教授などを歴任。平成5年8月、退官(陸将補)。

※ プロフィールは放送日2015.08.14時点の情報です

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