過去の放送

Vol.81 一般公開

三島由紀夫と森田必勝

2015.12.04 44分

12月4日金曜夜10時、第81回のゲストは、作家の中村彰彦さんです。
三島由紀夫を介錯し、みずからも自刃して果てた「楯の会」学生長・森田必勝(まさかつ)。
45年前のあの「三島事件」は、なぜ、どのようにして起こったのか、森田必勝とは何者なのか。三島はなぜ彼を受け入れたのか。
「ここまできて三島がなにもやらなかったら、おれが三島を殺る」
「僕は絶対に三島先生を逃しません」
中村さんは森田と同世代で、事件の三年後、卒業論文『三島由紀夫研究』を提出することになります。
「私が『人生いかに生きるべきか』と悩みはじめている時に、『いかに死すべきか』と正反対の発想で人生を見つめていた同世代人がいたと知って、私はことばもなかった」
中村さんは著書にこう書かれています。
天真爛漫で、「完全無欠の単細胞」と自ら認じた森田は、いかにして胸底に「死」を育てたか。中村さんの丹念な取材により「三島事件」の真相に迫った作品が今年、『三島事件もう一人の主役—烈士と呼ばれた森田必勝』として復刊されました。
戦後70年、三島由紀夫没後四十五年、当時の学生運動についてもお話頂きながら、「三島事件」の真相についてお伺いします。

【訂正】38分06秒のスーパーは、堀尾義春→堀尾吉晴に訂正させていただきます。

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中村彰彦

中村彰彦
作家

1949年栃木県生まれ。作家。東北大学文学部卒。文藝春秋勤務を経て、91年より文筆活動に専念。87年『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を受賞。93年、『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、94年『二つの山河』で第111回直木賞、2005年に『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞、2015年には第4回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞。最新刊に『戦国はるかなれど−堀尾吉晴の生涯』(光文社)、『三島事件もう一人の主役—烈士と呼ばれた森田必勝』(ワック)、著書に『名君の碑—保科正之の生涯 』『新選組秘帖』(ともに文春文庫)、『白虎隊』(文春新書)、『明治忠臣蔵』(角川文庫)など多数。

※ プロフィールは放送日2015.12.04時点の情報です

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