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Vol.208 会員限定

日本は「蚊帳の外」でいい

2018.05.11 44分

5月11日金曜夜10時、第208回のゲストは、東京通信大学教授の重村智計さんです。
近く開かれる予定の米朝首脳会談に向けて様々な動きがあり、北朝鮮と米中韓の「対話」の機運が高まる中、「日本は蚊帳の外」論を主張する言論が増えています。
朝日新聞は4月19日「恋人のようにトランプ氏たたえる安倍首相 本当に蜜月?」と題し、日米首脳会談をこう描写しています。
〈ただ、トランプ氏は安倍氏の助言とは裏腹に、対話を決断。北朝鮮問題で何らかの大きな変化があったわけではない。蚊帳の外に置かれた安倍氏は「大英断」「歴史的」という言葉で、トランプ氏の決断を礼賛してみせた〉(朝日新聞デジタル)
毎日新聞「松尾貴史のちょっと違和感」は、「いつの間にやら蚊帳の外 奇妙な抵抗、いつまで」と題して、こう述べています。
〈以前、北朝鮮をめぐる問題を多国間で話し合う場は、「6カ国協議」だったように思うのだが、日本はいつの間にか、蚊帳の外のような状態になってしまったようだ。
 もちろん北朝鮮との関係は悪化したまま、「対話は必要ない! 圧力あるのみ!」とあおり続けていた日本の安倍晋三総理大臣は、対話の枠組みに入れてすらもらえなくなってしまった。それはそうだろう、自らが「対話は必要ない」と言い続けてきたのだからしかたがない〉(2018年4月8日)
対して、重村さんは次のように発信しました。
〈日本政府の「置き去り」「乗り遅れ」を主張する報道や論調が目につく。中には、便乗して「首相の訪朝を実現する」と売り込み、首相官邸周辺を徘徊(はいかい)する「詐欺師」まで現れた。
 しかし、日本で金委員長に直接つながる個人や組織など99%いない。そんなチャンネルがあれば、とっくに機能しているだろう。「置き去り」や「乗り遅れ」を唱える論者は、真実を隠す「北の手先」なのだろうか〉(産経ニュース2018年4月15日)
〈朝鮮半島の国家は「乗り遅れ論」を流すことで、周辺の大国を外交競争に引きずり込む戦略を展開する〉と重村さん。
北朝鮮問題が大きく動く中で、日本はどのような報道、情報に気をつけなければいけないのか。日本が「巻き込み外交」に巻き込まれないためにはどうすればよいのか。
そのような中で拉致問題をどう解決すればよいか、伺います。

重村智計

重村智計
東京通信大学教授

1945年中国遼寧省生まれ。鹿児島県沖永良部島出身。69年早稲田大学法学部卒業後、毎日新聞社に入社。79年ソウル特派員、89年ワシントン特派員、94年毎日新聞論説委員などを歴任。この間、韓国・高麗大学と、米国・スタンフォード大学に留学。退社後は拓殖大学国際開発学部教授、早稲田大学国際教養学部教授を歴任。現在、東京通信大学教授、早稲田大学名誉教授、韓国延世大学客員教授。最新刊に『日韓友好の罪人たち』(風土デザイン研究所)、ほかに『金正日の後継者』『北朝鮮はなぜ潰れないのか』(以上、KKベストセラーズ)、『金正日の正体』『朝鮮半島「核」外交』『外交敗北─日朝首脳会談と日米同盟の真実』(以上、講談社)など多数。

※ プロフィールは放送日2018.05.11時点の情報です

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