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Vol.300 一般公開

新型コロナで習近平危うし

2020.02.14 44分

2月14日金曜夜10時、第300回のゲストは、評論家の宮崎正弘さんです。
中国発の新型コロナウイルスが世界中に広がっています。
その中で、習近平中国国家主席はトランプ米大統領との電話会談で、「われわれには感染との戦いに勝利する自信と能力が完全にある」「中国経済が長期的に発展する趨勢は変わらない」と強調、「われわれは最も全面的で厳格な措置をとり、感染を予防・抑制する人民戦争を始めた」と言及しました。(2月7日、産経ニュース)
しかし、2月8日現在、中国本土では感染者が3万4546人、死者が722人に上り、重症者は6101人にのぼっています。新型コロナウイルスの蔓延を招いたのは、ほぼ1カ月にわたる中国の情報隠蔽だと言えます。
新型コロナウイルスの発生源となった武漢市の市長は、すぐに情報を発信できなかったのは、上層部が発表する権限を与えてくれなかったからだと批判しました。また、昨年12月に「SARSのような疾患」が出ていると告発した医師の李文亮氏は、うわさをまき散らしたとして武漢警察にとがめられたほか、同じように告発しようとした医師数人が警察の捜査対象になっていました。李氏はその後、自らも新型ウイルスに感染して、7日に死亡しています。
そのような中、習近平指導部は、地方政府が混乱し、当局への批判も広がる中、問題のある幹部らの責任を徹底追及するよう号令をかけるなど強権発動し、求心力を維持しようとしています。全国人民代表大会(全人代)が3月5日に迫る中、習近平主席と中国は今後どうなっていくのか。宮崎さんにお伺いします。

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宮崎正弘

宮崎正弘
評論家

昭和21(1946)年、石川県金沢生まれ。早稲田大学中退。「日本学生新聞」編集長、雑誌『浪曼』企画室長を経て、貿易会社を経営。昭和57(1982)年、『もうひとつの資源戦争』(講談社)で論壇デビュー。国際政治、経済などをテーマに独自の取材で情報を解析する評論を展開。中国ウォッチャーとしても知られ、全33省を踏破、近年はアジア諸国の取材に集中している。 主な著書に、『吉田松陰が復活する!』(並木書房)、『台湾烈烈』(ビジネス社)、『「中国の時代」は終わった』(海竜社)、近著に『日本再生、米国・ロシア復活、中国・EU沈没 トランプノミクス』『トランプ熱狂、アメリカの「反知性主義」』(海竜社)、『中国経済はどこまで死んだか 中国バブル崩壊後の真実』(共著、産経新聞出版)など。

※ プロフィールは放送日2020.02.14時点の情報です

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