過去の放送

Vol.302 一般公開

新型肺炎残酷物語

2020.02.28 47分

2月28日金曜夜10時、第302回のゲストは、ジャーナリストの福島香織さんです。
新型コロナウイルスで中国の死者が2345人、感染者が7万6000人超となっています(2月22日時点)。日本国内での感染者数は93人、チャーター機感染者14人、クルーズ船感染者634人となっています(同前)。
この新型コロナウイルスの感染は、中国の武漢で発生しましたが、当初、中国政府はそれを隠蔽していました。
2019年12月8日、最初に原因不明の肺炎患者が武漢で報告されたものの、公表されませんでした。12月30日、内部報告の公文書「原因不明の肺炎救援工作をよくすることに関する緊急通知」がネットに流出。しかし、感染源地とされる華南海鮮城(市場)はまだ閉鎖されておらず、多くの人たちが年末の買い物に訪れていたということです。
福島さんは〈長江日報の記者は問題の市場を訪れ、「市場の秩序は保たれ、多くの人が買い物をしている」と報じて、噂を否定した。
 だがその翌日、中国メディア・第一財経が、ネット流出した文書が本物であること、12月8日に最初の患者の報告が行われていること、感染者が市内の華南海鮮市場の出店者であることなどを報じた。この報道によって“武漢肺炎”の発生が広く知られることになった〉と指摘しています(2020年1月23日、JBpress)。
その後、武漢は封鎖されましたが、その武漢や中国内では何が起こっているのでしょうか。隠蔽、情報統制、患者への対応など、中国内の「武漢肺炎」問題をお伺いします。

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福島香織

福島香織
ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。おもに中国の政治経済社会をテーマに取材。著書に、『ウイグル人に何が起きているのか 民族迫害の起源と現在』(PHP新書)、『習近平の敗北 紅い帝国・中国の危機』(ワニブックス)、『SEALDsと東アジア若者デモってなんだ! 』(イースト新書)、『中国絶望工場の若者たち』(PHP研究所)、『中国「反日デモ」の深層』(扶桑社新書)、『潜入ルポ 中国の女』(文藝春秋)など。

※ プロフィールは放送日2020.02.28時点の情報です

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