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Vol.337 一般公開

教科書検定 文科省のダブルスタンダード

2020.10.30 43分

10月30日金曜夜10時、第337回のゲストは、「つくる会」副会長の藤岡信勝さんです。
中学校の教科書検定で、自由社の歴史教科書が不合格になった問題です。
藤岡さんは産経新聞への寄稿で次のように書かれています。
〈「一発不合格」制度によって採択戦への参入から排除された自由社の歴史教科書には、「軍縮の時代」というコラムがある。1930年のロンドン海軍軍縮会議で【米英日の補助艦の比率が10‥10‥7に定められ】と書いてある。これに検定意見が付き「欠陥箇所」に指定された。指摘事由は「不正確である。(日本の比率)」というものだった〉
〈教科書展示会で各社の教科書を開いた。驚くべきことが分かった。日本文教出版の教科書の「軍備縮小と平和へのあゆみ」というタイトルのついた表に、次のように書いてあるではないか。
【補助艦(主力艦以外)の保有国の割合を米10、英10、日7と定めた】
教科書調査官はこの記述には、何の検定意見も付けていないのである。これほどのダブル・スタンダード(二重基準)があるだろうか。特定の教科書会社への悪意に満ちた差別的処遇であり、「不正検定」の、言い逃れのできない決定的な証拠である〉(産経新聞、教科書調査官「無謬神話」の愚かさ、2020年7月1日)
今、この教科書検定問題はどうなっているのか。
文科省や教科書調査官とのその後のやり取りについて、お伺いします。

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藤岡信勝

藤岡信勝
「つくる会」副会長

昭和18年(1943年)、北海道生まれ。北海道大学教育学部卒、同大大学院教育学研究科博士課程単位取得。北海道教育大学助教授、東京大学教育学部教授、拓殖大学客員教授などを経て現在は教育評論家として活躍。戦後の歴史教育を根底から見直し、「東京裁判史観=コミンテルン史観」にも「大東亜戦争肯定史観」にも依らない「自由主義史観」を主張。「自由主義史観研究会」を組織し、ベストセラー『教科書が教えない歴史』1~4(扶桑社)をまとめる。第21回正論大賞受賞。 主著に『近現代史教育の改革』(明治図書)、『汚辱の近現代史』(徳間書店)、『呪縛の近現代史』(徳間書店)、『「自虐史観」の病理』(文藝春秋)、『教科書採択の真相』(PHP新書)など、共著に『国民の油断』(PHP研究所)、『「ザ・レイプ・オブ・南京」の研究』(祥伝社)など。

※ プロフィールは放送日2020.10.30時点の情報です

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