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Vol.397 一般公開

彭帥(ほうすい)さんはどこへ消えた

2021.12.24 45分

令和3年12月24日金曜夜10時、第397回のゲストはジャーナリストの福島香織さんです。
中国の女子テニスプレイヤー、彭帥さんはどこへ消えたのでしょうか。
11月2日、彭帥さんは張高麗・元政治局常務委員からの性的搾取、性暴行に対する告発を「微博」に投稿しました。
11月17日には中国国営中央テレビ(CCTV)系列の中国国際テレビ(CGTN)が、彭帥さんのものとするメールをツイッターで公開。
11月21日、中国共産党系メディア「環球時報」の胡錫進編集長が彭帥さんが同日のテニスのイベントに参加したとする動画をツイッターに投稿しました。
国際オリンピック委員会(IOC)も21日、バッハ会長が彭帥さんとの30分間のビデオ通話で無事を確認したと発表し、「北京の自宅で安全かつ元気にしているが、今はプライバシーを尊重してほしい、と彼女は説明した」と述べました。IOCは12月2日にも彭帥さんと再びビデオ通話し、安全を再確認したと発表しています。
この間、テニス界の著名プレイヤーはじめ有名人たちが結束して声を上げ、女子テニス協会(WTA)が香港を含む中国でのすべての試合開催を停止すると発表し、国際世論では冬季五輪ボイコット論が加速し、「彭帥さん失踪事件」への批判の声が高まっています。
福島さんは、中国には人が「失踪させられる」仕組みがあるのだといいます。
そして人を「失踪させられる」という共産党体制の「恐怖ルール」が、いま国際社会にまで拡大しつつあると指摘されています。
福島さんに詳しく伺います。

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福島香織

福島香織
ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002〜08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。おもに中国の政治経済社会をテーマに取材。著書に、『新型コロナ、香港、台湾、世界は習近平を許さない』(ワニブックス)、『ウイグル人に何が起きているのか 民族迫害の起源と現在』(PHP新書)、『習近平の敗北 紅い帝国・中国の危機』(ワニブックス)、『SEALDsと東アジア若者デモってなんだ! 』(イースト新書)、『中国絶望工場の若者たち』(PHP研究所)、『中国「反日デモ」の深層』(扶桑社新書)、『潜入ルポ 中国の女』(文藝春秋)など。

※ プロフィールは放送日2021.12.24時点の情報です

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