石橋文登
政治ジャーナリスト・千葉工業大学特別教授
1966年福岡県生まれ。90年、京都大学農学部を卒業後、産経新聞社に入社。奈良支局、京都総局、大阪社会部を経て2002年に政治部に異動。政治部次長を経て、編集局次長兼政治部長などを歴任。2019年4月、同社を退社。6月から千葉工業大学審議役、2020年7月から特別教授。著書に「安倍『一強』の秘密」(飛鳥新社)、「国会議員に読ませたい敗戦秘話」(産経新聞出版、共著)、「『脱原発』が地方を滅ぼす」(産経新聞出版、共著)など多数。
“総裁選プロ”の菅元首相が小泉候補を操る
≪櫻井よしこの対談後記≫
今夜はいつものコンビ、石橋文登さんと有元隆志さんによる政治分析でした。
自民党総裁選の目玉は菅義偉さんの強力な支持をえている小泉進次郎さん。恐らく小泉さんが総裁選に圧勝するだろうという見立てでした。
小林鷹之さんとの一騎打ちが実現するのか否か、その方向に進むことは進むでしょうが、まだわかりません。
調査では現在のところ、目立っているのは進次郎さんへの支持の高さです。石破茂さんも高い支持をもっていますが、これは意外に衰えていくかもしれません。顕著なのは河野太郎さんの急落でした。高市早苗さんへの支持は依然として高いのですが、伸びしろがありません。
小林鷹之さんが急速に伸びていますが、彼の選挙参謀、福田達夫氏が極めて稚拙で、それゆえにこれからの闘いは厳しくなると思います。
1時間の話のから見えてきたのは派閥から距離をおいていたはずの菅さんが最も派閥的な動きをしていることでした。二階派だった武田良太さんと組んでこの2人が事実上、選挙戦を仕切っているといってよいでしょう。
小林鷹之さんが生き残る道はもっとストレートにアベノミクスをはじめ、安倍路線の継承を明らかにすることです。
≪対談で語られた論点≫
1.誰が推薦人20人を確保できるか
2.石破茂、高市早苗、河野太郎、茂木俊充、野田聖子、斎藤健、
上川陽子、加藤勝信、林芳正、青山繁晴、小泉進次郎、小林鷹之
(敬称略)
3.全国自民党員の意識調査(8・22 約1500人)
4.立憲民主党代表選は「♫昔の名前で出ています」
5.シンジロ―は菅さんなど“総裁選プロ”、コバホークは参謀が弱い
6.なぜコバホークは「安倍さんの遺志を継ぐ」と言えないのか
7.なぜ長老たちは「KK対決」にさせないのか
8.なぜこんなに多くの総裁候補で戦わせるのか
9.シンジロー新総裁では自民党はあまり変わらない理由
10.シンジロ―が大変な“爺キラー”であるエピソード
11.決選投票は「派閥力」が物を言う
12.この総裁選で新しい“派閥”ができつつある
13.いがみ合わず決選投票を見据えた選挙行動をすべし
14.シンジロ―VSコバホークの対立に持ち込めるか
石橋文登
政治ジャーナリスト・千葉工業大学特別教授
1966年福岡県生まれ。90年、京都大学農学部を卒業後、産経新聞社に入社。奈良支局、京都総局、大阪社会部を経て2002年に政治部に異動。政治部次長を経て、編集局次長兼政治部長などを歴任。2019年4月、同社を退社。6月から千葉工業大学審議役、2020年7月から特別教授。著書に「安倍『一強』の秘密」(飛鳥新社)、「国会議員に読ませたい敗戦秘話」(産経新聞出版、共著)、「『脱原発』が地方を滅ぼす」(産経新聞出版、共著)など多数。
有元隆志
産経新聞特別記者
1965年神奈川県生まれ。学習院大学法学部卒業、1989年産経新聞社入社。ワシントン特派員、政治部次長、編集局副編集長、政治部長、フジサンケイグループの理論的支柱である月刊誌『正論』の発行人兼調査室長を歴任。主な著書に「歴史戦」「日本共産党研究」(産経新聞出版、共著)など。
※ プロフィールは放送日2024.08.23時点の情報です
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