小野寺五典
衆議院議員(前防衛大臣)
1960年宮城県生まれ。東京水産大学卒、松下政経塾、東京大学大学院法学政治学研究科修了。1997年衆議院宮城6区補欠選挙で初当選。2000年米国ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究所客員研究員。2007年外務副大臣(第1次安倍改造内閣)、2012年防衛大臣(第2次安倍内閣)を歴任。
国際テロの脅威に国民は心構えを持つべきだ
パリやべルギーの同時テロなど世界各地でテロが頻発しています。日本は5月26~27日の伊勢志摩サミットなど国際会議シーズンを控えて、ISなどによるテロに狙われる可能性が出てきました。では、日本はどのようにすればテロを防ぐことができるのでしょうか。櫻井キャスターは「これまでと違って、洞爺湖サミット(2008年)は北海道と東京の2正面作戦だったが、伊勢志摩サミットは大都市全てを警戒対象象にしなければならない」と述べると、テロ専門家で公共政策調査会研究センター長の板橋功氏は、その理由を「大都市には地下鉄、ショッピングセンターなど人がたくさん集まるソフトターゲットが沢山あり、テロを起こすとインパクトがある」と説明しました。小野寺五典前防衛大臣は「自衛隊の特殊武器防護部隊に海外から研修に来ます。海外から見ると地下鉄サリンで化学兵器に、福島原発事故で原子力に直接対峙した部隊は世界にいないので、日本はその知見を持っていると考えられています」とやや意外な発言をすると、板橋氏も「海外でテロ対策を教えてくださいというと、『何を言っている。日本はテロの先進国だ』と言われます。2004年のロンドン列車爆発事件は、地下鉄サリン事件を研究し、複数路線を狙いました」と同調しました。確かに東京丸の内で起こった東アジア反日武装戦線「狼」による三菱重工本社ビル爆破事件は大量無差別殺傷テロ事件ですし、日本赤軍によるハイジャック事件は、外国テロ組織と連携した事件です。櫻井キャスターは「過去のテロ事件を若い人は知らない。日本でテロが起きないと安全だと思っているとしたら、神話に過ぎないということです。ローンウルフテロなどは防ぐことが難しい。いざという時にしっかり守らなければならないという心構えを国民一人一人が持たないといけない」と締めくくりました。
≪動画インデックス≫
1.その国育ちのホームグロウンテロが世界に広がる
2.北朝鮮とISが結びついたという情報
3.北朝鮮とイラク・フセイン政権の延長線にISがある
4.衛星で監視されている北朝鮮の船が核を運び出せるか
5.IS中枢が指令を出さなくてもホームグロウンテロは世界各地で頻発する
6.PKOで世界に貢献しても日本が狙われてしまう矛盾
7.日本は5月26~27日の伊勢志摩サミットまでISなどの格好のターゲットになる
8.ISが狙う4カテゴリーの対日テロとは何だ?
9.伊勢志摩サミット会場の警備を徹底チェック
10.会場だけでなくソフトターゲットがある大都市全てが厳戒対象
11.サリンで化学兵器、福島で原子力に直接対峙した日本の自衛隊
12.連続企業爆破事件、日本赤軍など海外は「日本はテロ先進国」と考えている
13.テロの警備するのは警察か?軍隊か?
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小野寺五典
衆議院議員(前防衛大臣)
1960年宮城県生まれ。東京水産大学卒、松下政経塾、東京大学大学院法学政治学研究科修了。1997年衆議院宮城6区補欠選挙で初当選。2000年米国ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究所客員研究員。2007年外務副大臣(第1次安倍改造内閣)、2012年防衛大臣(第2次安倍内閣)を歴任。
板橋 功
公共政策調査会 研究センター長
1959年栃木県生まれ。1987年慶応大学大学院経営管理研究科修士課程修了、社会工学研究所に入所。1991年財団法人公共政策調査会へ出向、研究室長を経て、1997年より同調査会第一研究室長。社会工学研究所入所後、一貫してテロ リズム問題国際テロ情勢、テロ対策、組織犯罪、危機管理関係の研究に従事。警察庁、外務省、内閣安全保障室、内閣情報調査室などの研究プロジェクトを担当した。2010年原子力委員会専門委員原子力防護専門部会を務 め、原発事故を踏まえたセキュリティの確保の手法について提言を続けている。主な著書、共著は、『フラット化社会における自由と安全』・『社会の安全と法』・『テロ対策入門 -偏在する危機への対処法』・『危機管理入門』など多数。
※ プロフィールは放送日2016.04.08時点の情報です
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ロシアを従え、グローバルサウスを懐柔し、アメリカの向こうを張って、日本への攻勢を強める独裁国家。狙いを定めたターゲットはありとあらゆる手段で籠絡、法の不備を突いて深く静かに侵略を進め、露見したら黒を白と言い張る謀略の実態と大きく揺らぐ中国共産党の足元を確かな取材で看破し、「不都合な真実」を剔抉する。
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「日本を取り戻す」と叫んだ人。古事記の神々や英雄、その想いを継いだ吉田松陰、橋本左内、横井小楠、井上毅、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする無数の人々。日本史を背負い、日本を守ったリーダーたちと安倍総理の魂と意思を、渾身の筆で読み解く。
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核恫喝の最前線で9条、中立論、専守防衛、非核三原則に国家の命運を委ねる日本。侵略者を利する空論を白日の下にさらす。 【緊急出版】ウクライナ侵略、「戦後」が砕け散った「軍靴の音」はすでに隣国から聞こえている。力ずくの独裁国から日本を守るためには「内閣が一つ吹っ飛ぶ覚悟」の法整備が必要だ。言論テレビ人気シリーズ第7弾!