過去の放送

Vol.323 一般公開

激動2019「米中はどこまで戦うか」

中国は強い相手に「弟分」をうまく演じる

2018.12.28 59分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 誰の目にも世界情勢が大変な速度と規模で変化しているのは明らかです。言論テレビ今年最後の番組では、ニクソン研究から始まり、アメリカ外交の分析では余人の追随を許さない国際政治の第一人者田久保忠衛さんをゲストに迎えました。
 この一年、アメリカの後退と中国の膨張で世界秩序が揺らぎました。まず、民主主義国の塊であったヨーロッパ共同体=EUとアメリカの距離がすこし広がり、ロシアの影響力が強まっています。中東でもサウジアラビアの皇太子の関与が疑われるカショーギ記者殺害でサウジとアメリカの関係が悪化し、これまたロシアがサウジに接近する構図が生まれています。
 2019年の米中関係、アジア、ヨーロッパ、中東はどのような変化を体験するのか、中国はアメリカには逆らわないというのが田久保さんの見立てです。短期的にはそうであって中長期的はどうなのか、中国の底意地の悪い外交の前で最も厳しい局面に直面する国の筆頭が日本の私たちです。私たちの覚悟が問われています。
今年最後の言論テレビにふさわしいずっしりした内容になりました。どうぞ、お楽しみください

≪動画の目次≫
 1.トランプ政権は「同盟論」が欠如している
 2.10・4ペンス副大統領演説を分析する
 3.同盟国軽視の傾向が「混沌」を生む
 4.中国は孟晩舟逮捕でなぜ米国を批判しない
 5.中国は台湾旅行法でなぜ米国を批判しない
 6.中国はサード韓国配備で米国を批判しない
 7.中国は強い相手には「弟分」を演ずる
 8.「ジュニア・スーパー・パワー」の罠
 9.中国は米国と同盟国との対立を回避する
10.中国は米国と「妥協」を欲している
11.来年は中国に世界的な逆風が吹く
12.トランプ大統領弾劾の可能性がある

Edgeブラウザではスキップ機能を利用できない場合がございます。Chrome/Firefox/Safariブラウザではスキップが可能です。

プロバイダや使用場所によっては再生が途切れる場合がございます。動画が停止した場合、ブラウザの更新ボタンを押してください。

田久保忠衛

田久保忠衛
外交評論家,国家基本問題研究所副理事長

1933年千葉県生まれ。早稲田大学法学部卒、時事通信社外信部長、編集局次長を経て、杏林大学社会科学部教授。アメリカ外交、国際関係論が専門、1996年第12回正論大賞受賞。現在、公益財団法人「国家基本問題研究所」副理事長、杏林大学名誉教授。著書に『ニクソンと対中国外交』、『激動する国際情勢と日本』、『新しい日米同盟―親米ナショナリズムへの戦略』、『早わかり・日本の領土問題-諸外国と何をモメているのか』など多数。

※ プロフィールは放送日2018.12.28時点の情報です

言論テレビ 会員募集中!

生放送を見逃した方や、再度放送を見たい方など、続々登場する過去動画を何度でも繰り返しご覧になることができます。
詳しくはこちら
Instagramはじめました フォローはこちらから

アップデート情報など掲載言論News & 更新情報

週刊誌や月刊誌に執筆したコラムを掲載闘うコラム大全集

  • 異形の敵 中国

    異形の敵 中国

    2023年8月18日発売!

    1,870円(税込)

    ロシアを従え、グローバルサウスを懐柔し、アメリカの向こうを張って、日本への攻勢を強める独裁国家。狙いを定めたターゲットはありとあらゆる手段で籠絡、法の不備を突いて深く静かに侵略を進め、露見したら黒を白と言い張る謀略の実態と大きく揺らぐ中国共産党の足元を確かな取材で看破し、「不都合な真実」を剔抉する。

  • 安倍晋三が生きた日本史

    安倍晋三が生きた日本史

    2023年6月30日発売!

    990円(税込)

    「日本を取り戻す」と叫んだ人。古事記の神々や英雄、その想いを継いだ吉田松陰、橋本左内、横井小楠、井上毅、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする無数の人々。日本史を背負い、日本を守ったリーダーたちと安倍総理の魂と意思を、渾身の筆で読み解く。

  • ハト派の嘘

    ハト派の噓

    2022年5月24日発売!

    968円(税込)

    核恫喝の最前線で9条、中立論、専守防衛、非核三原則に国家の命運を委ねる日本。侵略者を利する空論を白日の下にさらす。 【緊急出版】ウクライナ侵略、「戦後」が砕け散った「軍靴の音」はすでに隣国から聞こえている。力ずくの独裁国から日本を守るためには「内閣が一つ吹っ飛ぶ覚悟」の法整備が必要だ。言論テレビ人気シリーズ第7弾!