田久保忠衛
外交評論家,国家基本問題研究所副理事長
1933年千葉県生まれ。早稲田大学法学部卒、時事通信社外信部長、編集局次長を経て、杏林大学社会科学部教授。アメリカ外交、国際関係論が専門、1996年第12回正論大賞受賞。現在、公益財団法人「国家基本問題研究所」副理事長、杏林大学名誉教授。著書に『ニクソンと対中国外交』、『激動する国際情勢と日本』、『新しい日米同盟―親米ナショナリズムへの戦略』、『早わかり・日本の領土問題-諸外国と何をモメているのか』など多数。
中国は強い相手に「弟分」をうまく演じる
≪櫻井よしこの対談後記≫
誰の目にも世界情勢が大変な速度と規模で変化しているのは明らかです。言論テレビ今年最後の番組では、ニクソン研究から始まり、アメリカ外交の分析では余人の追随を許さない国際政治の第一人者田久保忠衛さんをゲストに迎えました。
この一年、アメリカの後退と中国の膨張で世界秩序が揺らぎました。まず、民主主義国の塊であったヨーロッパ共同体=EUとアメリカの距離がすこし広がり、ロシアの影響力が強まっています。中東でもサウジアラビアの皇太子の関与が疑われるカショーギ記者殺害でサウジとアメリカの関係が悪化し、これまたロシアがサウジに接近する構図が生まれています。
2019年の米中関係、アジア、ヨーロッパ、中東はどのような変化を体験するのか、中国はアメリカには逆らわないというのが田久保さんの見立てです。短期的にはそうであって中長期的はどうなのか、中国の底意地の悪い外交の前で最も厳しい局面に直面する国の筆頭が日本の私たちです。私たちの覚悟が問われています。
今年最後の言論テレビにふさわしいずっしりした内容になりました。どうぞ、お楽しみください
≪動画の目次≫
1.トランプ政権は「同盟論」が欠如している
2.10・4ペンス副大統領演説を分析する
3.同盟国軽視の傾向が「混沌」を生む
4.中国は孟晩舟逮捕でなぜ米国を批判しない
5.中国は台湾旅行法でなぜ米国を批判しない
6.中国はサード韓国配備で米国を批判しない
7.中国は強い相手には「弟分」を演ずる
8.「ジュニア・スーパー・パワー」の罠
9.中国は米国と同盟国との対立を回避する
10.中国は米国と「妥協」を欲している
11.来年は中国に世界的な逆風が吹く
12.トランプ大統領弾劾の可能性がある
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田久保忠衛
外交評論家,国家基本問題研究所副理事長
1933年千葉県生まれ。早稲田大学法学部卒、時事通信社外信部長、編集局次長を経て、杏林大学社会科学部教授。アメリカ外交、国際関係論が専門、1996年第12回正論大賞受賞。現在、公益財団法人「国家基本問題研究所」副理事長、杏林大学名誉教授。著書に『ニクソンと対中国外交』、『激動する国際情勢と日本』、『新しい日米同盟―親米ナショナリズムへの戦略』、『早わかり・日本の領土問題-諸外国と何をモメているのか』など多数。
※ プロフィールは放送日2018.12.28時点の情報です
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