メディアはこれほど簡単に騙されるのでしょうか?NHKスペシャル「魂の旋律~音を失った作曲家~」は、取材者が取材対象者と緊張関係を全く持てず、あるいは故意に持たず事実をまげて放送しました。ほぼ全てのメディアが佐村河内守氏の正体を見抜くことができなかったばかりか、これほどまでに佐村河内氏を絶賛し、間違った情報を撒き散らすスピーカーの役目を果たしてしまいました。なぜ、このような問題が起きてしまったのでしょうか? 政治や外交を扱うニュースの現場でも、弱者を突出させ、売り物にすることでニュースの全体像を伝えていないのではないでしょうか? 例えば1991年の大阪社会部記者の記事から始まった朝日新聞の慰安婦報道は同じような背景があるのではないでしょうか? そのメディアの主張に合った事実やインタビューの一部を切り取ることで用意された結論をただ補強しているだけではないでしょうか? 今こそメディアの公正さに批判や監視が必要です。ではどうすればよいか、どんなシステムで構築すればよいかを名ジャーナリストと名編集者に議論と検証していただくのが今回の企画です。
≪動画インデックス≫
1.今読めば笑える!自伝『交響曲第一番』講談社が出版,幻冬舎が文庫本出版
2.弱者を描き同情を引き、感動させて自分の音楽を売る手法の巧みさ
3.朝日新聞植村隆記者が「女子挺身隊の名で戦場に連行され、売春を強いた」
という誤報で従軍慰安婦報道が始まり、現在まで続く不思議
4.吉田清治手記「済州島で200人以上の売春婦」デタラメ記事を朝日新聞は
何度も掲載
5.キチンとした取材もせず渡嘉敷島の集団自決を扱った大江健三郎『沖縄ノート』
6.感動好きの日本のジャーナリズムは弱者を喰い物して全体像を伝えない
7.オスプレイの性能を科学的に検証せずに危ないというNHK報道の危うさ
8.NHK会長就任会見で慰安婦問題をしつこく聞くひっかけ取材
9.メディア同士の相互批判をもっと活発にすべきだ!
10.「朝日」「毎日」の若い記者は慰安婦、100人切りなどの記事とどう向い合う
11.テレビ局は検証のために番組を提供するシステムを構築すべきだ!
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花田 紀凱
月刊誌「WiLL」編集長
1942年東京生まれ。東京外国語大学英米科卒業。文藝春秋入社「週刊文春」、「マルコポーロ」、「uno!」、「編集会議」などの編集長を歴任し、現在ワックマガジンズの月刊「WiLL」編集長。「リベラルタイム」「雑誌血風録」、夕刊フジ「天下の暴論」、産経新聞「週刊誌ウォッチング」などコラム連載中。TV、ラジオなどのコメンテーターとしても活躍。著書に『花田式噂の収集術』(KKベストセラーズ)、『手紙力』(中経出版)、『花田編集長 質問です』(ユーリード)、『編集者!』(WAC)。趣味は映画鑑賞、好きなものは猫とコスモス。
※ プロフィールは放送日2014.02.21時点の情報です