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Vol.432 一般公開

日米中の本質は「日米関係は日中関係」

米中が仲良ければ日中には暗雲たれ込める

2021.01.29 64分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 今夜は私の尊敬する田久保忠衛さんをゲストに迎えました。
 これまでずっと戦略的視点から国際社会の地政学を研究してきた田久保さんがバイデン政権下の国際情勢を展望しました。
 バイデン大統領がいかに浅薄な考えで人事を行ったか、どれほどアメリカ及び世界が直面する中国問題の深刻さを捉え切れていないかを語りました。
 そのアメリカに依存しなければならない日本国の脆弱性と気概のなさも大いに憤慨の理由です。
 しかし、日米中の三か国関係の本質は60年も前から、かつての同盟通信の松本重治氏が喝破していたそうです。即ち「日米関係は日中関係」だと。
 長年の経験と知識による解説はひとつひとつストンと納得できるものでした。これからのアメリカに日本は多くの期待をしてはならないこと。その分、日本の自助努力が死活的に必要であること。そのうえで、ひたすら中国を注意深く観察し、警戒を怠ってはならないことなど、沢山のエピソードで教えて下さっています。

≪対談で語られた論点≫
 1.菅バイデン電話会談を評定する
 2.電話会談で中国、韓国は話し合ったのか
 3.日米中の本質は「日米関係は日中関係だ」
 4.現在の状況は天安門事件の状況と似ている
 5.天安門事件直後の日本外交は卑屈だった
 6.習近平国賓訪日と天皇皇后訪中はセット
 7.女性、非白人バイデン政権の満艦飾の船出
 8.バイデン大統領は良い人だが何もやらない
 9.バイデン政権の中国政策は甘くなる
10.ロシアの売り物は兵器とウオッカだけ
11.日本は米国頼みでなく独立自尊を貫け!

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田久保忠衛

田久保忠衛
外交評論家,国家基本問題研究所副理事長

1933年千葉県生まれ。早稲田大学法学部卒、時事通信社外信部長、編集局次長を経て、杏林大学社会科学部教授。アメリカ外交、国際関係論が専門、1996年第12回正論大賞受賞。現在、公益財団法人「国家基本問題研究所」副理事長、杏林大学名誉教授。著書に『ニクソンと対中国外交』、『激動する国際情勢と日本』、『新しい日米同盟―親米ナショナリズムへの戦略』、『早わかり・日本の領土問題-諸外国と何をモメているのか』など多数。

※ プロフィールは放送日2021.01.29時点の情報です

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