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Vol.506 会員限定

岸田首相の得意技は「手のひら返し」

選挙後は「黄金の3年間」か「地獄の3年間」か

2022.07.01 62分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 街中が燃え上がっているとは思いませんが、選挙の季節となりました。
 言論テレビは久し振りに元政治部長のコンビ、有元隆志さんと石橋文登さんをお迎えしました。自民党が安定多数を得て勝利するというのが一致する見方でした。
 しかしその後の、いわゆる黄金の三年間はあり得ないというのがお二人の結論でした。むしろ選挙後の三年間は政局に明け暮れ、せめぎ合う激しい日々になるだろうというのです。
 その中で岸田文雄首相の本心があらわになるという見立てです。穏やかそうな岸田首相は実は激しい反安倍の闘志を燃やしているようです。
 その結果、日本にとって今一番大事な国防政策まで変質させられてしまうかもしれません。政権与党は自民党でしかあり得ないのも事実ですが、その自民党を担う岸田首相の価値観や考え方に注意深い監視の目を向けなければならないと思った次第です。

≪対談で語られた論点≫
 1.自民党勝利、大停電でもないかぎり安泰。
 2.野党大物議員が落選の可能性
 3.東京選挙区トップ常連蓮舫は4位か? 
 4.小沢一郎、輿石東、小池百合子の影響力弱まる
 5.労働組合の時代は終わった
 6.選挙後は「黄金の3年間」でなく「苦しみの3年間」
 7.2年後には総裁選挙、宏池会は政局の経験なし
 8.なぜ防衛3文書の中心島田防衛次官を退任させたか
 9,政局の種は①防衛費増額 ②反アベノミクスだ
10.岸田首相は「無神経鈍感」「手のひら返し」
11.岸田首相が防衛費増額を言うと朝日は安倍元首相を批判
12.閣僚人事の焦点は岸防衛相と細田議長
13.安倍+菅派で自民党の過半数以上
14.萩生田経産相は自民をまとめる森喜朗的存在
15.大停電の原因は岸田政権のエネルギー無策
16.なぜ朝日、読売は岸田政権に甘いのか

石橋文登

石橋文登
政治ジャーナリスト・千葉工業大学特別教授

1966年福岡県生まれ。90年、京都大学農学部を卒業後、産経新聞社に入社。奈良支局、京都総局、大阪社会部を経て2002年に政治部に異動。政治部次長を経て、編集局次長兼政治部長などを歴任。2019年4月、同社を退社。6月から千葉工業大学審議役、2020年7月から特別教授。著書に「安倍『一強』の秘密」(飛鳥新社)、「国会議員に読ませたい敗戦秘話」(産経新聞出版、共著)、「『脱原発』が地方を滅ぼす」(産経新聞出版、共著)など多数。

有元隆志

有元隆志
産経新聞月刊「正論」発行人兼調査室長

1965年神奈川県生まれ。学習院大学法学部卒業、1989年産経新聞社入社。ワシントン特派員、政治部次長、編集局副編集長、政治部長を歴任。現在、フジサンケイグループの理論的支柱である月刊誌『正論』の発行人兼調査室長を務める。主な著書に「歴史戦」「日本共産党研究」(産経新聞出版、共著)など。

※ プロフィールは放送日2022.07.01時点の情報です

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