- 2018.08.03
- 一般公開
番組出演のお知らせ(2018年8月7日)
平成30年8月7日(水)22時~23時00分BS日テレ「深層NEWS」に生出演します。...
平成30年8月7日(水)22時~23時00分BS日テレ「深層NEWS」に生出演します。...
『週刊新潮』 2018年8月2日号日本ルネッサンス 第813回東京都目黒区で5歳の船戸結愛ちゃんが両親から虐待を受けて死亡したのは3月2日だった。結愛ちゃんは1月23日に、父親の船戸雄大容疑者(33歳)と母親の優里容疑者(25歳)に連れられ、香川県善通寺市から目黒区に転居した。それからひと月と1週間、結愛ちゃんは、「もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします」と書き残して死亡した。安倍晋三首相は7月20日の関係閣僚会議で「幼い命が奪われる痛ましい出来事を繰り返してはならない。やれることはすべてやるという強い決意で取り組んでほしい」と指示し、政府は児童虐待防止に向けて緊急対策を打ち出した。その柱が来年度から4年かけて児童福祉司の数を約2000人増やし、全国で5000人強まで、児童相談所(児相)の体制を強化することだ。...
『週刊ダイヤモンド』 2018年7月28日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1241 7月16日、フィンランド・ヘルシンキでの米露首脳会談はおよそ万人の予想を超えた。米CNNのクーパー・アンダーソン記者は「自分が報じてきたこれまでの如何なる首脳会談に較べても、米国と米国民にとって恥ずかしい内容だった」と伝えた。CNNはトランプ政権に必要以上に厳しいが、今回は、「米国人ならそう感ずるだろう」と、共鳴できた。首脳会談の前、米国の複数のメディアは、トランプ米大統領が単独でプーチン露大統領と会談することへの懸念を報じていた。どのような言質をとられるやもしれない、単独会談は回避する、もしくはできるだけ短くすべきだという指摘だった。他方、ホワイトハウスはトランプ氏に、プーチン氏には強く厳しい姿勢で対処するように、その方が「トランプ氏自身の見映えがよくなる」と説得していたと、米「ウォールストリート・ジャーナル」紙が伝えている。ジョン・ボルトン米大統領補佐官らは、トランプ氏に米露関係の分析や各議題での攻め方などを詳細に説明したはずだ。KGB(旧ソ連国家保安委員会)出身のプーチン氏に関する客観的分析や米露関係の戦略的解釈よりも、「トランプ氏自身が格好よく見える」という、トランプ氏のエゴに訴える論法で説得しようとした事実は、身近な側近でさえもトランプ氏の知的水準をその程度に見ていたということなのだろうか。...
『週刊新潮』 2018年7月26日号日本ルネッサンス 第812回この記事はヘルシンキでトランプ・プーチン会談が行われている日に書いている。米露首脳会談の結果はわからないが、プーチン大統領にとって開催しただけで得るものが多く、トランプ大統領にとっては、「シンガポール型首脳会談」になると見てよいだろう。トランプ氏の「大言壮語」の割には米国が得るものは甚だ少ないという意味だ。私たちは、米朝協議で米国が明らかに北朝鮮のペースに嵌まっていることを認めないわけにはいかない。初の米朝首脳会談は、共同声明に北朝鮮のCVID(完全で検証可能かつ不可逆的な核の解体)という大目標を明記するものと期待されたが、CVID抜きの漠とした内容にとどまった。7月上旬の3回目の訪朝で、米国の要求する「非核化」の内容を改めて突きつけたポンペオ国務長官を、北朝鮮は「強盗」にたとえた。この大胆な非難は、金正恩氏がトランプ氏はもはや軍事オプションなど取れないと、足下を見抜いたからであろう。...
『週刊ダイヤモンド』 2018年7月21日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1240 6月上旬、カナダでの先進7カ国首脳会議(G7)に出席したトランプ米大統領は孤立した。「6対1」のサミットと表現されたG7の2日目午後の会合を欠席して、トランプ氏は北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長に会うためにシンガポールに向かった。7月11、12日の両日、ベルギーでのNATO(北大西洋条約機構)首脳会議に臨んだトランプ氏は、ここでも多くの問題を残した。会議の前には、NATO各国首脳に宛てて「貴国の国防費がなぜこんなに少ないのか、米国国民に説明できない」「米国とNATOの関係はもはや持続可能ではない」など、類例のない表現で相手国を非難する手紙を出していた。首脳会議では、「米国が世界の貯金箱と思われている状況を止める」決意を、改めて示した。...
『週刊新潮』 2018年7月19日号日本ルネッサンス 第810回ドナルド・トランプ米大統領は、6月8、9日にカナダ・ケベック州で開かれた先進7か国首脳会議(G7)に遅れて現われたうえ、2日目は午後の会議に出席せずに早く帰った。鉄鋼・アルミの輸入制限拡大、制裁関税問題などで、他の6か国と相容れず「6+1」の対立となったのは周知のとおりだ。居心地の悪さから抜け出したその足で、トランプ氏は朝鮮労働党委員長の金正恩氏に会うためシンガポールに向かった。首脳会談を終えて、「私は彼(金正恩氏)をとても信頼している」とコメントし、会談翌日には「もはや北朝鮮の核の脅威はない」とSNSで呟いた。...
『週刊ダイヤモンド』 2018年7月14日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1239 7月5日付の「産経新聞」が、与党は憲法改正手続きを定めた国民投票法改正案の、いまの国会での成立を断念する方針だと報じた。5日の衆議院憲法審査会で趣旨説明は行うが、実質審議には入らずに、継続審議にするという。改正案の内容は、一昨年成立した改正公職選挙法をそのまま国民投票法に反映させるもので、これによって駅や商業施設に共通投票所が設置され、より多くの人が投票に参加し易くなる。自公与党は、共産、社民を除く野党と、前述の共同投票所の設置に加えてテレビCMの規制なども検討することを前提に、5月時点では大筋で合意していた。それが6月27日、自公と日本維新の会、希望の党などと共に共同提出した改正案につながった。...
『週刊新潮』 2018年7月12日号日本ルネッサンス 第809回7月1日、東京で東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の閣僚会合が開催され、年内の大筋合意を目指すとの点で一致した。RCEPは日中韓豪印にニュージーランドと東南アジア諸国連合(ASEAN)10か国の、計16か国で構成される。実現すれば世界人口の約半分、GDPで約3割を占める巨大広域経済圏となる。日本がRCEPに求めるのは高水準の自由化、知的財産権の保護に代表される国際法の順守に加え、公正さや透明性だ。すでに米国が知財権侵害で中国を世界貿易機関(WTO)に提訴したように、世界の知財権窃盗の8割は中国によると言われる。悪質な知財権侵害は、とりわけ先進国にとって共通の深刻な問題である。...
『週刊ダイヤモンド』 2018年7月7日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1238 朝鮮問題専門家の西岡力氏が、シンクタンク「国家基本問題研究所」の定期会合で語った。「韓国は政治とメディアだけでなく、司法も北朝鮮にやられてしまいました。韓国に残っているまともな保守は在野の言論人だけです」氏が警告したのは韓国大法院(最高裁判所)の金命洙(キム・ミョンス)院長(長官)の件だ。...
『週刊新潮』 2018年7月5日号日本ルネッサンス 第809回いったん公約したことはなり振り構わず実行する。パリ協定、TPP、中国への懲罰的関税、EU諸国や日本にまで関税をふりかざすことも含めて、良くも悪くも「アメリカ第一」の公約を守る。トランプ米大統領のこんな傾向が北朝鮮への脅威になる。米朝首脳会談における共同声明は、トランプ氏が北朝鮮に「安全の保証を与えることを約束」し、金正恩委員長は「朝鮮半島の完全非核化への確固で揺るぎのない約束を再確認した」と謳った。トランプ氏は首脳会談直後の会見で、米韓合同軍事演習は北朝鮮との対話が続いている間は行わないと語った。対話が中断されれば、再開するということだ。...
『週刊ダイヤモンド』 2018年6月30日新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1237 トランプ米政権が6月19日、国連人権理事会からの脱退を表明した。パレスチナ問題でイスラエルに対する偏見の度合いが過ぎているという理由だ。「朝日新聞」は6月20日夕刊の1面トップで同件を、「また国際協調に背」という見出しで報じた。パレスチナ対イスラエルの問題に踏み込むつもりはないが、朝日流の批判だけで済む問題ではないだろう。国連人権理事会に日本も言いたいことは少なくないはずだ。クマラスワミ報告はその一例だ。国連人権委員会(国連人権理事会は2006年に国連人権委員会が改組されてできた)の特別報告者であるクマラスワミ氏は、日本軍は慰安婦を「性奴隷」にし、反抗する女性たちをトラックで山に運び、池を掘り、毒蛇で一杯にし、女性たちを裸にして池に突き落として死なせたと報告した。完全な作り話だ。...
『週刊新潮』 2018年6月28日号日本ルネッサンス 第808回全世界が注目した6月12日の米朝首脳会談の共同声明を読んで、つい、「耐震偽装」という言葉を思い出した。スカスカで強度が足りない。「北朝鮮の完全非核化」を達成させるといっても、そこに至る具体的取り決めが盛り込まれていない、これで大丈夫かと、疑問を抱く。 共同声明には、「完全で検証可能、不可逆的な核の廃棄」(CVID)という言葉はない。「北朝鮮の非核化」もない。代わりに「朝鮮半島の非核化」が3度繰り返されている。朝鮮半島の非核化は、北朝鮮が非核化を達成する前提として、韓国が米国の核の傘から外れることを想定するものだ。つまり、米韓同盟の解消が前提で、中国や北朝鮮が長年主張してきたことに他ならない。...
『週刊新潮』 2018年6月21日号日本ルネッサンス 第807回「金正恩が話のできる男かどうかは、私は会って1分で判断できる」。トランプ米大統領は記者会見でこう語った後、カナダでの先進7か国首脳会議を早めに切り上げて、シンガポールに向かった。この記事が皆さんの目にとまる頃、史上初の米朝首脳会談の結果が吉か凶か、明らかになっているだろう。世界最強国の大統領と、世界で最も多くの嘘をついてきた国のひとつ、北朝鮮の独裁者が合意に達するには、北朝鮮が核・ミサイルの廃棄を確約しなければならない。許されざる人道問題である拉致を、「被害者全員の帰国」を大前提として解決しなければならない。...
『週刊新潮』 2018年6月14日号日本ルネッサンス 第806回世界の安全保障問題専門家が集うアジア安全保障会議では、今年もまた中国への物言いが際立った。シンガポールでの3日間の会議で、6月1日、基調講演に立ったのはインドのナレンドラ・モディ首相である。モディ氏はインド・太平洋の在り様が世界の運命を定める重要な要素だとし、「大洋が開かれているとき海の安全が保たれ、国々は結ばれ、法治がゆきわたり、地域は安定し、国家は大小を問わず主権国として栄える」と、謳った。どこから聞いても、南シナ海のほぼすべてが自国領だと主張し、第1及び第2列島線で米国の進入を防ぎ、インド・西太平洋に君臨しようとする中華大帝国思想への批判である。インドは「東に向かえ」政策(Act East Policy)の下で、日、米、豪を筆頭にASEAN諸国やロシアを含めた大同団結で、平和で繁栄するインド・太平洋圏を構築すると語った。...
『週刊ダイヤモンド』 2018年6月9日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1234 月刊「文藝春秋」は「中央公論」と共に輝くような雑誌だった。物書きを目指す者たちが、その両方に毎月でも記事を書きたい、書かせてもらえる力量を身につけたいと願っていたはずだ。私はいま、物書きの端くれに連なっているが、私の物書き人生は文藝春秋から始まっている。初めて記事を載せてもらったのは34年前の1984年だった。「微生物蛋白について」という記事である。それ以前、私は英語で海外新聞用に記事を書いていたため、微生物蛋白の報告は日本語で書く最初の大型記事だった。微生物蛋白は元々、日本の技術で生まれ、海外で家畜の飼料として本格的に生産されていた。だが、日本では「石油蛋白」として報道されたために、印象も評判も悪く、各方面で集中砲火を浴び製品化には至らなかった。...
『週刊新潮』 2018年6月7日号日本ルネッサンス 第805回6月12日の米朝首脳会談はどうやら開催されそうだ。劇的な展開の中で、はっきりしなかった展望が、少し明確になってきた。米国が圧倒的優位に立って会談に臨み、拉致問題解決の可能性にも、安倍晋三首相と日本が一歩近づくという見込みだ。5月24日夜、トランプ大統領は6月の米朝会談中止を宣言した書簡を発表し、朝鮮労働党委員長、金正恩氏の鼻っ柱を叩き潰した。9日にポンペオ国務長官が3人の米国人を連れ戻してから2週間余り、トランプ氏の考えはどう変化したのか。まず、5月16日、北朝鮮の第一外務次官・金桂寛氏が、ボルトン国家安全保障問題担当大統領補佐官を個人攻撃し、米国が一方的に核放棄を要求すれば「会談に応じるか再考せざるを得ない」と警告した。...
『週刊ダイヤモンド』 2018年6月2日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1233 愛媛県知事の中村時広氏が5月21日に参議院予算委員会に提出した文書は加計学園問題を蒸し返すきっかけとなるのか。愛媛県職員が作成した文書には、加計学園側から県担当者に、「2015年2月25日に理事長が首相と面談(15分程度)」、加計孝太郎氏が首相に「今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明」「首相からは『そういう新しい獣医大学の考えはいいね』とのコメントあり」と記されている。これをスクープしたNHKや「朝日新聞」などは、これまで首相は加計学園の獣医学部新設について知ったのは17年1月20日だと語ってきた、しかし県の文書では15年2月段階で知っていたことになる、首相は嘘をついていたのかと論難調で報じている。カケもモリも「もう沢山」だが、ここは事実関係を中心に当時何がおきていたか、把握することが大事だろう。...
『週刊新潮』 2018年5月31日日本ルネッサンス 第804回約3週間後に予定されている米朝首脳会談を前に、朝鮮労働党委員長の金正恩氏が、またもや恫喝外交を展開中だ。北朝鮮の得意とする脅しとすかしの戦術に落ち込んだが最後、トランプ大統領はこれまでのブッシュ、オバマ両政権同様失敗するだろう。いま大事なことは二つである。国家安全保障問題担当大統領補佐官、ジョン・ボルトン氏のいわゆる「リビアモデル」の解決策を貫くことと、「制裁解除のタイミングを誤れば対北交渉は失敗する」という安倍晋三首相の助言を忘れないことだ。北朝鮮の恫喝は米中貿易摩擦に関する協議が行われるタイミングで発信された。5月16日、北朝鮮第一外務次官の金桂冠氏が、米国が一方的な核放棄を強要するなら、米朝首脳会談開催は再考せざるを得ないと言い、ボルトン氏を、「我々は彼に対する嫌悪感を隠しはしない」と名指しで批判した。ボルトン氏はホワイトハウス内の対北朝鮮最強硬派と位置づけられている。翌日、トランプ氏は大統領執務室でこう反応した。...
『週刊ダイヤモンド』 2018年5月26日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1232 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は5月16日、部下の第一外務次官、金桂冠氏に、「米国が圧力ばかりかけるのでは米朝首脳会談に応じるか否か、再検討せざるを得ない」と発言させた。桂冠氏はジョン・ボルトン米大統領補佐官が北朝鮮に「完全で、検証可能で、不可逆的」を意味するリビア方式の非核化のみならず、ミサイル及び生物・化学兵器の永久放棄も要求していること、制裁緩和や経済支援はこれらが完全に履行された後に初めて可能だと言明していることに関して、個人名を挙げて激しく非難した。ボルトン氏はトランプ政権内の最強硬論者として知られる。氏は核・ミサイル、化学兵器を全て廃棄しても、それらを作る人材が残っている限り、真の非核化は不可能だとして、北朝鮮の技術者を数千人単位(6000人とする報道もある)で国外に移住させよとも主張しているといわれる。...
『週刊新潮』 2018年5月24日号日本ルネッサンス 第803号朝鮮半島を巡って尋常ならざる動きが続いている。金正恩朝鮮労働党委員長は、3月26、27の両日、北京で習近平国家主席と初の首脳会談をした。5月7日と8日には、大連で再び習氏と会談した。5月14日には平壌から重要人物が北京を訪れたとの情報が駆け巡った。北朝鮮はいまや中国の助言と指示なくして動けない。正恩氏は中国に命乞いをし、中国は巧みに窮鳥を懐に取り込んだ。米国からは、3月末にマイク・ポンペオ中央情報局(CIA)長官が平壌を訪れ、5月9日には国務長官として再び平壌に飛んだ。このときポンペオ氏は、正恩氏から完全非核化の約束とそれまで拘束されていた3人の米国人の身柄を受け取り、13時間の滞在を満面の笑みで締めくくった。...
1,870円(税込)
ロシアを従え、グローバルサウスを懐柔し、アメリカの向こうを張って、日本への攻勢を強める独裁国家。狙いを定めたターゲットはありとあらゆる手段で籠絡、法の不備を突いて深く静かに侵略を進め、露見したら黒を白と言い張る謀略の実態と大きく揺らぐ中国共産党の足元を確かな取材で看破し、「不都合な真実」を剔抉する。
990円(税込)
「日本を取り戻す」と叫んだ人。古事記の神々や英雄、その想いを継いだ吉田松陰、橋本左内、横井小楠、井上毅、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする無数の人々。日本史を背負い、日本を守ったリーダーたちと安倍総理の魂と意思を、渾身の筆で読み解く。
968円(税込)
核恫喝の最前線で9条、中立論、専守防衛、非核三原則に国家の命運を委ねる日本。侵略者を利する空論を白日の下にさらす。 【緊急出版】ウクライナ侵略、「戦後」が砕け散った「軍靴の音」はすでに隣国から聞こえている。力ずくの独裁国から日本を守るためには「内閣が一つ吹っ飛ぶ覚悟」の法整備が必要だ。言論テレビ人気シリーズ第7弾!