- 2018.02.01
- 一般公開
米大統領の対中政策を活用せよ
『週刊新潮』 2017年2月1日号日本ルネッサンス 第788回ドナルド・トランプ氏の大統領就任から丸1年が過ぎた。アメリカのメディアは新聞もテレビもトランプ政権1年を振り返り、論評に明け暮れている。CNNはそのリベラル志向ゆえに徹底した反トランプの論調が目立つメディアである。そのことを念頭に置いて割り引いて視聴しても、徹頭徹尾のトランプ批判には、いささか疲れる。ちなみに、アメリカでは「リベラル」という言葉は余りにも手垢のついた印象が強く、左の人々も、もはや自身を「リベラル」とは呼ばず、「進歩主義者」(progressive)を自称することが多いそうだ。保守的な「ウォール・ストリート・ジャーナル」(WSJ)から、進歩的な「ニューヨーク・タイムズ」(NYT)、「ワシントン・ポスト」(WP)までを読み較べると、左右関係なく、どのメディアもトランプ氏の性格分析や人物評価にかなりのスペースを割いているのが面白い。それだけトランプ氏の言動が予測し難いということだ。WSJが1月19日の紙面で、トランプ氏に実際に会ったことのある50人による印象をまとめていた。彼らは以下のような特徴を語っていた。...