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Vol.574 会員限定

兵庫県知事問題 新旧メディアの闘い

2025.05.23 52分

令和7年5月23日金曜夜10時、「花田編集長の右向け右」第574回はソーシャルラボ代表の新田哲史さんです。
5月13日、兵庫県は「県保有情報漏えいの指摘に係る調査に関する第三者調査委員会の調査報告書の公表」を行いました。「県保有情報の漏えい指摘に係る調査報告書の結論」として、①「県保有情報」と「ネット上の情報」は同⼀の可能性が⾼いこと、② 漏えいが公益通報に該当しないこと、③ 漏えいさせた者は不明、としています。
これは、ネットに流出し、拡散されていたいわゆる「元県民局長公用パソコン(PC)」内のデータについて、兵庫県が「ホンモノ」だと認めたことを意味します。
「元局長公用PC」の内容に関しては、兵庫県知事選の最中から拡散され、その真偽が注目されていました。この公用PCにあった文書の真偽によって、県民局長の知事告発文書が、前副知事が言う「クーデター」である可能性が出てくるからです。
兵庫県の元局長による知事告発文書について斎藤元彦知事は次のように述べています。
「やはり誹謗中傷性の高い文書だということです。それに基づいてどなたが作られたかということを、やはり調べざるを得なかったというのが、今回の対応です。そして公用パソコンの中に、当該文章のデータが見つかったということ。そしてそれ以外にも他の職員の写真画像、これは本来は人事課で保存されてるものだと思いますけど、それを抜き取って保存していた。そして別の部長への誹謗中傷とされる文書が作成された。4つ目が倫理上、極めて不適切なわいせつな文書を作成されていたということで、4つの非違行為が判明したので懲戒処分ということになりました。懲戒処分の内容・手続きともに適切だったと考えています」(ABCニュース、2025年3月5日)
この問題を継続的に調査している新田さんは、自身が代表を務める「ソーシャルラボ」として4月2日、元局長が使用していた公用パソコンの内容を非公開とする兵庫県の決定の取り消しを求めて神戸地裁に提訴しています。
裁判について、また斎藤知事を叩きに叩いてきたマスコミ、いわゆるオールドメディアは、現在、この問題をどう報道しているのか。新田さんに最新情報を伺います。

新田哲史

新田哲史
ソーシャルラボ代表取締役社長

株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長。1975年、神奈川県生まれ。2000年、早稲田大学卒業後、読売新聞社(現読売新聞東京本社)に記者職で入社し、地方支局、社会部、運動部で勤務。2011年PR会社に転身し、13年独立(16年法人化)。15年言論サイト「アゴラ」編集長就任。野党党首の二重国籍問題のスクープや米大統領選(16年)でのトランプ氏当選予測的中、富山県知事選で現職陣営の落選につながった疑惑報道などを発信。20年アゴラ編集長を退任。21年春、新メディア「SAKISIRU」を創刊(24年4月末終了)。著書に『蓮舫VS小池百合子、どうしてこんなに差がついた?』(ワニブックスPLUS新書)など。『月刊Hanada』で「ファクトチェック最前線」連載中。

※ プロフィールは放送日2025.05.23時点の情報です

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