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Vol.600 会員限定

薛剣(せつけん)・中国総領事の黒歴史

2025.11.21 46分

令和7年11月21日金曜夜10時、「花田編集長の右向け右」第600回は自民党元衆議院議員の長尾たかしさんです。
中国の薛剣(せつけん)駐大阪総領事が11月8日に、朝日新聞デジタル速報席がXに投稿した記事、「高市首相、台湾有事『存立危機事態になりうる』 認定なら武力行使も」を引用して次のように投稿しました。
「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない。覚悟ができているのか」
投稿は削除していますが、その後も次のように投稿しています。
〈全く仰る通り、「台湾有事は日本有事」は日本の一部の頭の悪い政治屋が選ぼうとする死の道だ。 日本国憲法どうのこうのはともかく、それ以前に中日平和友好条約の法的義務に違反し、第二次世界大戦勝利の成果の一つである台湾の中国復帰を無視し、敗戦国として果たすべき承服義務を反故にし、国連憲章の旧敵国条項を完全忘却した余りにも無謀過ぎる試みだ。くれぐれも最低限の理性と遵法精神を取り戻して理性的に台湾問題を考え、敗戦のような民族的潰滅を喰らうことが二度とないようにしてほしい。〉(11月9日)
自民党外交部会などは11日、中国の薛剣総領事のSNS投稿に対する非難決議を取りまとめ、首相官邸に提出し、中国側が自主的な対応をとらない場合、国外退去処分となるウィーン条約上の「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」への指定を含む「毅然とした対応」を求めました。
中国側は、次のように言いたい放題に述べています(日経新聞などを参照)。
10日、中国外務省が会見で、日本に強烈な抗議をしたと表明、
12日、国務院台湾事務弁公室が会見で「悪質な発言で中国への粗暴な内政干渉」、
13日、中国外務省が会見で答弁撤回を要求、応じなければ「全ての結果を日本が負う」、外務次官が駐中国大使を呼び出し抗議、「14億の中国人民が絶対に許さない」、
14日、中国国防省が会見で「必ずや人民解放軍の鉄壁を前に打ちのめされ、惨憺たる代償を払う」、
14日夜、中国外務省は中国人に対して「在日中国人の安全に重大なリスク」が生じているとして日本への渡航を控えるよう注意喚起、「日本の指導者が台湾について露骨に挑発する言論を公然と表明し、中日間の人的交流の雰囲気を甚だしく悪化させた」

長尾さんは2021年に薛剣中国総領事からツイッター(現X)で絡まれたことがありますが、この中国総領事の日本人には受け入れられない暴言の数々と共に、中国外交について伺います。

長尾たかし

長尾たかし
自民党元衆議院議員

昭和37年11月29日東京都生まれ。昭和61年立命館大学経営学部卒業。同年、明治生命(現・明治安田生命)保険相互会社に入社。平成21年第45回衆議院総選挙で大阪14区から民主党公認で136798票を得て初当選。平成24 年11月16日、衆議院解散直後、民主党を離党。同年衆議院総選挙に無所属で立候補。12月13日に安倍晋三総裁が選挙応援演説中に公認を表明し、自民党公認候補となるも惜敗。平成26年12月第47回衆議院選挙で2期目当選。平成29年10月、第48回衆議院選挙で3期目当選。平成30年10月、第4次安倍改造内閣、内閣府大臣政務官任命。第49回衆議院選挙で議席を失った。 自民党副幹事長、内閣府大臣政務官、外務委員会理事、厚生労働委員会理事、自民党厚労部会外交部会長代理、憲法審査会委員、拉致問題特別委員会理事、日本の尊厳と国益を護る会副代表。領土議連事務局長、日本会議国会議員懇談会事務局次長、日華議員懇談会幹事などを歴任。尖閣諸島への漁業活動は通算5回に及び、中国公船の危険行為を自らの目で確認。著書に『永田町中国代理人』(産経新聞出版)など。

※ プロフィールは放送日2025.11.21時点の情報です

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