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Vol.546 会員限定

対中、対韓「経済安保」は大丈夫なのか

反発を恐れて輸出管理の基本を恐れるな!

2023.04.07 62分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 今夜は西村康稔経産大臣がゲストでした。
 同じく経産省出身の国基研の企画委員、細川昌彦さんも同席しました。韓国や中国との貿易管理の問題、半導体で日本がどのように競争力を維持するかに加えて、エネルギー政策において、当てにならない再生可能エネルギーに依存するのではなく、原子力発電を確かな電源にするにはどうすべきかなど、話題は尽きませんでした。
 大臣という立場上、はっきり言えなかったのですが、韓国政府の言葉や約束がどこまで守られるかを明らかに懸念していました。
 産業を守り経済を成長させなければ、国は終わりです。日本は随分と力を失ってきて、今や物価の安い国、賃金の安い国になり果てています。
 この国を力強く再生させることができるのでしょうか。西村さんとの対談をご覧ください。
≪対談で語られた論点≫
 1.【速報】陸自ヘリ 救出と原因究明を急げ
 2.戦時朝鮮人労働者問題と輸出管理が連動していないか
 3.尹政権が変わればまた元に戻らないか
 4.アメリカは韓国が約束を違える国だと承知しているか
 5.韓国は日本が輸出した半導体を横流ししないか
 6.親中の韓国は日米韓の対中共同対処に協力できるか
 7.世界の組織と連携するオープンイノベーションの時代
 8.日本は中国リスクにどのように向き合うか
 9.日本は経済的威圧に反撃能力を持つべきだ(細川)
10.原子力規制委の行き過ぎた規制を政治はなぜ許すのか
11.なぜ日本は中国の土地売買収を規制ができないのか
12.安倍派はどうなるのか

西村康稔

西村康稔
経済産業大臣

1962年兵庫県明石市生まれ、東京大学法学部卒業。通産省入省後、アメリカ・メリーランド大学院で国際政治学を学び卒業。1999年通産省調査官を退官後、2003年衆議院議員総選挙で初当選。08年外務大臣政務官。同年47歳で自民党総裁選に立候補。以後、党改革実行本部副本部長、党政調副会長、内閣府副大臣。17年に内閣官房副長官、2019年に経済再生担当大臣、内閣府特命担当大臣、2020年3月に新型コロナ対策担当大臣を兼務。著書に『新(ネオ)・ハイブリッド国家 日本への活路―3つの空洞化を越えて』、『生き残る企業・都市』、『リスクを取る人・取らない人』、『国家の生命線』(共著)など多数。大学時代はボクシング部に打ち込んでいた。

細川昌彦

細川昌彦
明星大学教授・国基研企画委員

1955年生まれ。77年東京大学法学部卒業、通商産業省入省。「東京国際映画祭」の企画立案、山形県警出向、貿易局安全保障貿易管理課長などを経て98年通商政策局米州課長、2002年貿易管理部長など通商交渉を最前線で担当した。02年ハーバード・ビジネス・スクールAMP修了。03年中部経済産業局長として「グレーター・ナゴヤ」構想を提唱。04年日本貿易振興機構ニューヨーク・センター所長。06年経済産業省退職。現在は中部大学中部高等学術研究所特任教授。著書に『メガ・リージョンの攻防』(東洋経済新報社)、『暴走トランプと独裁の習近平にどう立ち向かうか』(光文社新書)など。

※ プロフィールは放送日2023.04.07時点の情報です

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