≪櫻井よしこの対談後記≫
　ウクライナ戦、ハマスによる対イスラエル戦などの陰に隠れて、朝鮮半島の危機に十分な注意が注がれているとはいえません。
　韓国ではいま、大変な変化が起きています。尹錫悦大統領が支持率を下げ、来年４月の選挙で大敗するかもしれません。その場合、日本が直面する事態は極めて深刻なものがあります。
　尹錫悦大統領はなぜ支持率を下げているのか、その要因はなにか、彼に起死回生の見込みはあるのか、尹錫悦政権が敗北し、大統領が弾劾されるようなことは、日本にとって最悪です。
　西岡力さん、久保田るり子さんを招いて語った１時間はとても有意義だったと思います。どうぞ皆さんも、情報を共有なさってください。

≪対談で語られた論点≫
　１．尹錫悦（ユンソクヨル）大統領の支持率はなぜ下がったか
　２．若き李俊錫（イジュンソク）前代表はなぜ袂を分かったか
　３．金建希（キムゴンヒ）大統領夫人の品格がアキレス腱
　４．大統領夫人にファンクラブ、思想はリベラル
　５．なぜ尹大統領は保守派重鎮の声を聞かないのか
　６．尹大統領はこのままでは惨敗、しかし何か起こる
　７．大統領戦は１回限り、直前情勢が全てを決める
　８．称賛される尹大統領の対米拡大核交渉
　９．北朝鮮に狙われているのに岸田「核なき世界」
１０．尹大統領「一番の平和は巨大な力による平和」
１１．戦車などNATO輸出で韓国防衛産業は特需景気

西岡力
「救う会」会長・国基研企画委員

1956年東京都生まれ。1979年国際基督教大学卒、筑波大学大学院修士課程修了、韓国・延世大学校に留学。2000年 東京基督教大学教授、2016年 麗澤大学客員教授。現代コリア研究所の発行誌『現代コリア』の編集長。１998年「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会（救う会）」の設立に関与し、現在「救う会」の会長を務める。国家基本問題研究所に評議員・企画委員。著書に『北朝鮮に取り込まれる韓国』（PHP研究所）、 『日韓「歴史問題」の真実』（PHP研究所）、 『韓国分裂―親北左派vs韓米日同盟派の戦い』（扶桑社）、 『北朝鮮の「核」「拉致」は解決できる』（PHP研究所）、『南・北朝鮮、同時崩壊か?』（東京財団）、『よくわかる慰安婦問題』（草思社）『金賢姫からの手紙』（草思社） など多数。

久保田るり子
産経新聞編集委員

東京都出身、成蹊大学経済学部卒　産経新聞入社後、1987年韓国・延世大学留学、1995年防衛省防衛研究所一般課程修了、外信部次長、ソウル支局特派員、外信部編集委員、政治部編集委員を経て現職。2017年、國學院大學客員教授。朝鮮半島情勢、東アジア情勢が専門分野。著書「金日成の秘密教示」（扶桑社）「金正日を告発する―黄長燁の語る朝鮮半島の実相」（産経新聞社）など。

※ プロフィールは放送日2023.12.08時点の情報です