≪櫻井よしこの対談後記≫
　今夜はトランプが制することがほぼ確実となったアメリカ大統領選挙の行方とこれからのアメリカの変貌について論じました。
　初めてゲスト出演した奥山真司さんは、アメリカは内乱に突入する危険性があると指摘しました。
　島田洋一さんはトランプのアメリカこそが中ロ、北朝鮮、イランの新悪の枢軸を制覇すると主張します。
　お二人の見方は異なりますが、一致していたのは日本もヨーロッパも世界も容易ならざる大摩擦の時代に突入したということ、その中で日本国が精神においても力においても、これまでとは異次元の強さを身につけなければならないということでした。
　まさに世界が異次元の変化を遂げる中、我が国日本もまた異次元の変化を遂げ、日本らしい日本にならなければいけません。

≪対談で語られた論点≫
　１．トランプ銃撃で大統領選の潮目が変わった
　２．シークレットサービス女性警備員の能力基準が低下
　３．アドリブだらけトランプ指名受諾演説の内容評価
　４．バイデン大統領は数日以内に大統領選撤退発表か
　５．米国は「団結」するか、「内戦」に向かうのか
　６．叩き上げバンス副大統領候補（３９歳）の役割
　７．民主党ミシェル・オバマ夫人出馬すれば大接戦か
　８．トランプ氏によるウクライナ戦争を停戦させる戦略とは
　９．ウ戦争が続けば悪の枢軸「ロ中イ北」が結束を強める
１０．トランプ氏は裏世界とディールできるNY地上げ屋
１１．ウクライナ停戦で習近平氏は台湾を取りに行くか
１２．トランプ氏はウ戦争停戦させ予算を中国対策に集中
１３．露は「戦争経済」で潤っているが停戦で経済混乱
１４．円安は日本の防衛予算を目減りさせているか
１５．トランプ政権の米日台演習に日本は参加できるか

島田洋一
福井県立大学名誉教授

１９５７年大阪府生まれ。京都大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程終了後、京大法学部助手、文部省教科書調査官、現在は、福井県立大学名誉教授、拉致被害者を「救う会」全国協議会副会長、国家基本問題研究所企画委員・評議員。著書に『アメリカ・北朝鮮抗争史』、共著に『日本とインド いま結ばれる民主国家―中国封じ込めは可能か』『日本よ『戦略力』を高めよ』、その他論文など多数。

奥山真司
国際地政学研究所上席研究員

１９７２年生まれ。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学卒業後、英国レディング大学大学院で博士号（PhD）を取得。戦略学博士。国際地政学研究所上席研究員、青山学院大学非常勤講師。著書に『地政学』（五月書房）、訳書にエドワード・ルトワック著『中国４・０』（文藝春秋）、ウィリアム・ストラウス、ニール・ハウ著『フォース・ターニング』（ビジネス社）などがある。

※ プロフィールは放送日2024.07.19時点の情報です