≪櫻井よしこの対談後記≫
　今夜は韓国情勢を論じました。専門家の西岡力さんと佐藤正久参議院議員です。朝鮮半島情勢、非常に複雑で込み入った話になりました。よくよく注意して聞かなければ、なかなかわからないことが沢山あります。
　間違いなくこれから、韓国は左翼政権になってしまいます。日韓関係、非常に悪化します。それでも私たちは韓国と付き合わなくてはなりません。戦略的無視がよいと、佐藤正久さんが言っていました。名言だと思います。
　それにしても朝鮮半島がロシアと中国の影響下に入れば、日本は戦いの最前線に立たされます。かつて日本は、中国やロシアの影響力を朝鮮半島から排除するためにいくもの戦争を戦いました。その１つが日清戦争です。２１世紀のいま、新たな同種の危機に直面しています。
　日本国の力を強化しればならない所以です。

≪対談で話された論点≫
　１．尹大統領の弾劾訴追は成立するか
　２．大統領権限と野党過半数の国会権限の対立
　３．戒厳令は愚かな最高権力者のクーデター
　４．与党「国民の力」に大統領の器はいるか
　５．次期大統領候補の李在明代表の評価
　６．文在寅も李在明も「反日」は入口、実は「反韓」
　７．金正恩「南北交流なし、韓国は敵」発言の真意
　８．李在明は北に向かわず中国に向かう
　９．いま韓国左派はメンタル崩壊状態
１０．戒厳布告文に「医師は現場に戻れ」？
１１．韓国保守は壊滅状態になった
１２．現職大統領でも内乱罪なら逮捕できる
１３．日米韓の安保体制が揺らぎ金正恩が高笑い
１４．大統領が決まるまでの数カ月は権力闘争の渦
１５．尹大統領弾劾が秩序を守る唯一の道
１６．トランプ対策で総裁選の９候補で内閣を作れ
１７．北の露接近で習近平の金正恩いじめが始った
１８．崩壊韓国に対し日本は「戦略的無視」をせよ

佐藤正久
参議院議員

1960年福島県生まれ。1983年防衛大学校卒業、陸上自衛官として国連PKOゴラン高原派遣輸送隊初代隊長、イラク先遣隊長、復興業務支援隊初代隊長などを歴任。2007年に退官し、同年参議院議員（全国比例区）に初当選、2012年防衛大臣政務官、外交防衛委員会理事、自民党参議院政策審議会副会長。無意不立（国民の政治への信頼なくしては国が成り立たない）が座右の銘、風貌から「ヒゲの隊長」として親しまれている。著作に『ヒゲの隊長のリーダー論』、『守るべき人がいる』、『ありがとう自衛隊　ヒゲの隊長が綴る日本再興奮』など。

西岡力
「救う会」会長・国基研企画委員

1956年東京都生まれ。1979年国際基督教大学卒、筑波大学大学院修士課程修了、韓国・延世大学校に留学。2000年 東京基督教大学教授、2016年 麗澤大学客員教授。現代コリア研究所の発行誌『現代コリア』の編集長。１998年「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会（救う会）」の設立に関与し、現在「救う会」の会長を務める。国家基本問題研究所に評議員・企画委員。著書に『北朝鮮に取り込まれる韓国』（PHP研究所）、 『日韓「歴史問題」の真実』（PHP研究所）、 『韓国分裂―親北左派vs韓米日同盟派の戦い』（扶桑社）、 『北朝鮮の「核」「拉致」は解決できる』（PHP研究所）、『南・北朝鮮、同時崩壊か?』（東京財団）、『よくわかる慰安婦問題』（草思社）『金賢姫からの手紙』（草思社） など多数。

※ プロフィールは放送日2024.12.13時点の情報です