備蓄米だけで「コメ全体」は安くなるのか
≪櫻井よしこ対談後記≫
今夜は農業政策の専門家山下一仁さんをお招きして、小泉進次郎新農林水産大臣を分析しました。
山下さんは純一郎さんの時代から長く取材してきたそうです。純一郎さんは狂気の人、進次郎さんはそこまでいかない人、父親譲りの真の狂気を政策実現のパワーに変えていければ素晴らしいのにと言っていたのが印象的でした。
展望はわかりませんが、小泉進次郎さんに追い風は吹いていると思います。この追い風を逃すようでは政治家としてはおぼつかないですね。
≪対談で語られた論点≫
１．小泉農政大臣人事についての感想
２．“狂人”小泉純一郎と進次郎の比較
３．備蓄米の随意契約でコメは安くなるのか
４．安くするには農協に出荷調整をさせてはいけない
５．安くするには輸入米１キロ３４１円の関税を撤廃する
６．小泉大臣が自分のブレーンを作れるかどうか
７．平成コメ騒動では輸入し、なぜ今回は輸入反対なのか
８．なぜ農協は１０８兆円銀行事業をできるようになったか
９．農水省と農協が「高米価と減反」にこだわる理由
１０．なぜ政治家は「減反廃止」に取り組まないか
１１．農業政策は経済学の理解が肝心
１２．日本の農業自給率たったの３８％、有事で国民は餓死
１３．小泉農相は「減反廃止」を成し遂げられるか
１４．農政の目標は食料の安定供給だ
１５．作らない農業でなく作る農業に補助金を出せ
１６．コメ不足、コメ高値の解決は「減反廃止」
山下 一仁
キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹
1955年岡山県生まれ。77年東京大学法学部卒業後、農水省入省。82年ミシガン大学にて応用経済学修士。2005年東京大学農学博士、農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、食糧庁総務課長等などを歴任し、08年農林水産省退職。現在、（独）経済産業研究所上席研究員、日本大学大学院グローバル・ビジネス研究科講師、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。剣道４段。著書に『ＴＰＰおばけ騒動と黒幕～開国の恐怖を煽った農協の遠謀～』『農協の陰謀－「ＴＰＰ反対」に隠された巨大組織の思惑』『環境と貿易』『農業ビッグバンの経済学』『日本の農業を破壊したのは誰か』など多数。
※ プロフィールは放送日2025.05.23時点の情報です
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