小池都政の取材を続けてきたジャーナリストの有本香さんとの対談は、小池百合子代表が希望の党の公約を発表したその夜に行われました。公約は消費税10%引き上げの凍結、ユリノミクス、2030年までの原発ゼロから満員電車ゼロ、花粉症ゼロまで並べられました。有本さんは「公約は党の約束で、長期的な計画や実行が必要なもの。赤旗的なものだったり、新自由主義的なものだったり、一般の人に耳聞こえのよさそうなものを切り貼りしているだけ」とバッサリ斬り捨てました。
連日、小池都知事の動きを伝えるメディアについて有本さんは「メディアの小池さんに対する報道は本質的に甘い」と述べ、「1年3カ月の知事としての業務執行能力はどうか、(豊洲・築地移転問題などで)都政を遅滞させて混乱に陥れていることに批判や場合によっては断罪をしないまま、連日国政に出るか、出ないかばかりを繰り返している」と指摘しました。
その出馬の可能性について櫻井キャスターは「国政に出る方向に行くのではないか。時間が小池さんの味方をしない。このままだと都知事としての業績も、人気もおそらく下がる。総理大臣になるという一生に一度のチャンスに間をおかずに、早め早めに攻めるのではないか」と語りました。対談の後半で有本さんは「小池都知事がご自分で滅茶苦茶にした都政の処理をしたくないので、別のムーブメントを起こして国政に逃げようとしているのではないか」と分析しました。
≪対談で語られた論点≫
1.ユリノミクスとは笑ってしまう!
2.公約は世論受けしそうなものを切り貼りしただけ
3.メディアは小池都知事に対して本質的に甘い
4.小池式仕事のやり方は「三つのブラック」
5.小池都知事の密室での決定に記録が残されていない
6.核心となる問題を決めずに、風を読みながら結論を出す
7.小池流「単純接触効果」とは?
8. 100%出ないと言っているが、必ずや出馬する理由
9.都政の処理ができないので国政に逃げるのか
10.石破氏が希望の党に動く可能性はゼロ
11.希望の党候補者はど素人で中身もない
12.今度の選挙で選ぶのは非常事態内閣だ
13.選挙後の補欠選挙で小池都知事が国政に出る裏技
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有本 香
ジャーナリスト
1962年生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌編集長、上場企業の広報担当を経験したのち独立。現在は編集・企画会社を経営するかたわら、世界中を取材し、チベット・ウイグル問題、日中関係、日本の国内政治をテーマに執筆。著書に、『リベラルの中国認識が日本を滅ぼす 日中関係とプロパガンダ』(石平氏との共著、産経新聞出版)、『中国はチベットからパンダを盗んだ』(講談社+α新書)、『はじめての支那論 中華思想の正体と日本の覚悟』(共著、幻冬舎新書)、『「小池劇場」が日本を滅ぼす』 (幻冬舎)など。
※ プロフィールは放送日2017.10.06時点の情報です