≪櫻井よしこの対談後期≫
尖閣諸島が本当に危ないのです。
中国がどれ程詳細に、日本の動きを見張っているか。そしてどれほど巧妙に対応しているか。私たちは中国のその用意周到さを見て、警戒しなければなりません。いまのままでは本当に尖閣を奪われかねません。
この危ない状況の中で日本に追い風が吹いてきました。アメリカのポンペオ国務長官の一連の演説をぜひ聞いて下さい。アメリカは年来の方針を大転換しました。領土問題については常に中立を保ってきたアメリカがいま、中国を相手取って日本や東南アジア諸国の側に立ち、尖閣諸島も南シナ海の島々も中国が領有権を主張する国際法上の権利は全くないのだということをはっきりと打ち出しました。日本にとって最大の好機です。
この機を捉えて日本は変わるべきです。アメリカと共に中国に対峙すべき時です。その先に憲法改正を実現するときです。決然と日本の立場をアメリカの側に置くのが国益です。
≪対談で語られた論点≫
1.8月危機!中国漁船団が集結している
2.中国海警船が日本漁船を拿捕する可能性
3.香港問題を海洋戦略から考える
4.南シナ海を守るのは中国の役割になるのか
5.中国は南シナ海を潜水艦の聖域にしたい
6.ポンぺオ国務長官が「対中包囲網」を提唱
7.米国は中国の主権侵害に「関与する」
8.きょうの香港はあすの南シナ海と台湾
9.中国に甘い欧州が変わり始めた
10.台湾有事と尖閣有事は一体だ
11.日本は米国と共に中国に対峙すべきだ
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佐藤 正久
参議院議員
1960年福島県生まれ。1983年防衛大学校卒業、陸上自衛官として国連PKOゴラン高原派遣輸送隊初代隊長、イラク先遣隊長、復興業務支援隊初代隊長などを歴任。2007年に退官し、同年参議院議員(全国比例区)に初当選、2012年防衛大臣政務官、外交防衛委員会理事、自民党参議院政策審議会副会長。無意不立(国民の政治への信頼なくしては国が成り立たない)が座右の銘、風貌から「ヒゲの隊長」として親しまれている。著作に『ヒゲの隊長のリーダー論』、『守るべき人がいる』、『ありがとう自衛隊 ヒゲの隊長が綴る日本再興奮』など。
山田吉彦
東海大学海洋学部教授
1962年生まれ。埼玉大学経済科学研究科博士課程修了。現在、東海大学海洋学部教授。専門は海洋政策、海洋安全保障、現代海賊問題、国境問題、離島問題 。著書に『驚いた!知らなかった日本国境の新事実』、『日本国境戦争』、『日本の海をめぐる攻防』、『海賊の掟』、『尖閣激突』(共著)、『解決! すぐわかる日本の国境問題』など多数。
※ プロフィールは放送日2020.07.24時点の情報です