≪櫻井よしこの対談後記≫
今夜のゲストは自民党外交部会長の佐藤正久さん、産経新聞論説委員の阿比留瑠比さんでした。
ウクライナ情勢はすぐには決着がつかず、長引くだろうというのが佐藤さんの見立てです。その場合一番得をするのは中国です。
アメリカはNATOに拘わり続けなければならず、アジアへの目配りが不十分になると私は思います。
その間に中国はASEANや中央アジア、あらゆるところに触手を伸ばすでしょう。まさに習近平の思うつぼです。そのためにも中国はロシアの肩入れを出来うる限り続けるでしょう。
日本の危機は深まる一方です。どのように対処すべきか、今夜の言論テレビの一つの収穫は「防衛納税」の考え方を打ち出したことです。
ふるさと納税がありますが、それと同じような形で防衛力を強くするために防衛納税を可能にすることです。もちろんGDPの2%を政府に出させることが大事です。
しかし、佐藤さんの説明によると自民党の防衛大臣経験者の中にさえ、2%は使い切れないという馬鹿な意見があるそうです。
現実をみればどれほど軍事力の増強が大事か分かると思うのですが、政治家の中には現実を見ることが出来ない人たちがたくさんいることがわかりました。
≪対談で語られた論点≫
1.G7外相で林外相がセンターにいる理由
2.対独戦勝記念日までに決着つかず泥沼戦へ
3.ウクライナが長期戦なら中国が喜ぶ
4.なぜ次期戦闘機は日英共同開発なのか
5.ペロシ下院議長など米3議員団が日本訪問する理由
6.ヘルソン市民の気迫に露軍車両が退却(動画)
7.知事、市長らが先頭に立って市民と共に戦う
8.ゼレンスキー大統領の凄まじい演説力
9.若い副首相(31)が情報戦略でロシアを攪乱
10.岸田政権は世論調査追認型内閣
11.日本が自力で立つには政治、経済に加え軍事の強化
12.「ぼうえい納税」や「防衛国債」のススメ
13.台湾有事で防衛費GDP比1%の日本に何ができる?
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佐藤正久
参議院議員
1960年福島県生まれ。1983年防衛大学校卒業、陸上自衛官として国連PKOゴラン高原派遣輸送隊初代隊長、イラク先遣隊長、復興業務支援隊初代隊長などを歴任。2007年に退官し、同年参議院議員(全国比例区)に初当選、2012年防衛大臣政務官、外交防衛委員会理事、自民党参議院政策審議会副会長。無意不立(国民の政治への信頼なくしては国が成り立たない)が座右の銘、風貌から「ヒゲの隊長」として親しまれている。著作に『ヒゲの隊長のリーダー論』、『守るべき人がいる』、『ありがとう自衛隊 ヒゲの隊長が綴る日本再興奮』など。
阿比留瑠比
産経新聞論説委員兼政治部編集委員
1966年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。90年、産経新聞社入社。仙台総局、文化部、社会部を経て、98年から政治部。首相官邸、自由党、防衛庁、自民党、外務省などを担当し、首相官邸キャップ、外務省兼遊軍担当などを歴任。2013年、政治部編集委員。15年、論説委員兼政治部編集委員。
著書に『だから安倍晋三政権は強い』『偏向ざんまい GHQの魔法が解けない人たち』『破壊外交 民主党政権の3年間で日本は何を失ったか』『決定版 民主党と日教組』(いずれも産経新聞出版)、『総理の誕生』(文藝春秋)、『政権交代の悪夢』(新潮新書)など。
※ プロフィールは放送日2022.04.08時点の情報です