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Vol.563 会員限定

王毅の“嫉妬”が秦剛失脚に追い込む?

秦剛更迭とCIAスパイ網の接点はあるか

2023.08.04 63分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 門田隆将さんと石平さんをお招きして、中国の権力闘争を分析しました。習近平主席はなぜ秦剛外相を更迭したのか。問題は情報漏洩か、路線闘争か。
 原因を女性問題に結びつける向きもありますが、共産党幹部にとって女性問題、カネ問題は当たり前の話です。そうした問題があったと仮定しても、さらにより深刻な問題があったと考えるのが普通です。
 石平さんと門田さんはアメリカが仕掛けた中国の人民解放軍をガタガタにする戦略について展開しました。極めて面白い内容でした。

≪対談で語られた論点≫
 1.秦剛外相は「政策エリート」か「ヒラメ」か
 2.秦剛はプロトコール・広報の達人
 3.王毅は親露、秦剛は親米で路線対立
 4.秦剛に首を切られた戦狼外交官超立賢は復権できるか
 5.バーンズCIA長官極秘訪中の意味
 6.秦剛はブリンケン国務長官と7時間半会談
 7.バーンズ発言「中国でCIAスパイ網は再生」
 8.米が中国ロケット軍の全容を明らかにした
 9.ロケット軍の異例人事は「大粛清の始まり?」
10.王毅は秦剛「不倫+スパイ容疑」を習近平に讒言(ざんげん)
11.習近平服従の王毅に大胆策略などができるか
12.中国の失業率なんと46.5%北京大学者が明かす

門田隆将

門田隆将
作家・ジャーナリスト

1958 年高知県生まれ。 中央大学法学部卒業後、新潮社に入社。 週刊新潮編集部に配属され、記者、デスク、次長、副部長を経て、2008 年4月独立。 「毅然と生きた日本人」をテーマに幅広い分野で作品を執筆。 『この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』で、山本七平賞受賞。主な著書に『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』、『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』、『汝、ふたつの故国に殉ず 台湾で英雄となったある日本人の物語』、『奇跡の歌 戦争と望郷とペギー葉山』(小学館)、『オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり』、『日中友好侵略史』など多数。

石平

石平
評論家

1962年、四川省生まれ。北京大学哲学部を卒業後、四川大学哲学部講師を経て、88年に来日。95年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。2007年、日本に帰化。2002年に『なぜ中国人は日本人を憎むのか』(PHP研究所)を発表し、中国の反日感情の高まりを警告、以後、中国や日中関係の問題について、講演・執筆活動・テレビ出演などで精力的に展開している。第23回山本七平賞受賞。著書多数。

※ プロフィールは放送日2023.08.04時点の情報です

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