≪櫻井よしこの編集後記≫
　二人の政治部長の岸田内閣改造についての分析は、とても面白く深かったです。
　なぜ萩生田政調会長は岸田首相の幹事長や官房長官のオファーに応じなかったのか。萩生田さんは安倍政権の時からポジションに淡泊な人物だったと言われますが、それだけではない深い読みがあることが分かりました。
　上川陽子さんの外務大臣、木原稔さんの防衛大臣。この二つはすばらしい人選でした。岸田さんもなかなかやるな、と思いました。

≪対談で語られた論点≫
　１．改造内閣は“選挙シフト”
　２．岸田首相の出発点は茂木幹事長はずし
　３．小渕か萩生田幹事長で選挙での刷新感を狙ったが・・・
　４．萩生田氏が幹事長、官房長官を固辞した理由
　５．解散なら内閣改造は２カ月の短期
　６．処理水問題で親中議員は役に立ったか
　７．上川起用で菅、岸田関係に影響がでたか
　８．親台派の木原稔防衛大臣は適材適所
　９．小渕優子氏は「選挙の顔」だがバリバリの親中派
１０． 木原誠二氏の幹事長＆政調会長代理はどんな意味？
１１．岸田首相は小野寺五典氏をなぜ優遇しないか
１２．解散総選挙後の岸田政権のカタチ？

石橋文登
政治ジャーナリスト・千葉工業大学特別教授

1966年福岡県生まれ。90年、京都大学農学部を卒業後、産経新聞社に入社。奈良支局、京都総局、大阪社会部を経て2002年に政治部に異動。政治部次長を経て、編集局次長兼政治部長などを歴任。2019年4月、同社を退社。6月から千葉工業大学審議役、2020年7月から特別教授。著書に「安倍『一強』の秘密」（飛鳥新社）、「国会議員に読ませたい敗戦秘話」（産経新聞出版、共著）、「『脱原発』が地方を滅ぼす」（産経新聞出版、共著）など多数。

有元隆志
産経新聞月刊「正論」発行人兼調査室長

1965年神奈川県生まれ。学習院大学法学部卒業、1989年産経新聞社入社。ワシントン特派員、政治部次長、編集局副編集長、政治部長を歴任。現在、フジサンケイグループの理論的支柱である月刊誌『正論』の発行人兼調査室長を務める。主な著書に「歴史戦」「日本共産党研究」（産経新聞出版、共著）など。

※ プロフィールは放送日2023.09.15時点の情報です