過去の放送

Vol.577 会員限定

「中東再流動」で日本は何ができるか

ガザ戦争でイスラエルは国際世論に勝てるか

2023.11.10 64分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 今夜は木村太郎さんと佐藤正久さんをお招きして、難しい中東問題に取り組みました。お二人とも中東に駐在した経験を持っています。
 ハマスとイスラエルの戦争に世界中が巻き込まれそうな危険の中で、私たちはどう対処すべきなのか。論じましたけれども答えはありません。
 建前だけで外交は出来ない。かといってむき出しの本音だけでも物事は動かない。海千山千の諸国が構成する中東を、日本の国益につなげるにはどうしたらよいか。
 佐藤さんと木村さんの議論をお聞きになって、現実を知ってください。

≪対談で語られた論点≫
 1.米がガザ4時間戦闘中止を発表した意味
 2.イスラエル軍が行う人質救出作戦の様々
 3.なぜガザ戦争はハマスの思惑通りに進むのか
 4.イスラエル人に対する「消費期限が切れた」の意味 
 5.ハマスが世界にばらまく悲惨映像戦略とは
 6.国際法は国よって都合よく解釈する
 7.イスラエルは「ファタハ」と戦うため「ハマス」を支援
 8.重心はイスラエル、ハマスでなく「ガザ市民への人道援助」
 9.外交に日本なりの原理原則を持て!
10.国益は「石油」、日本は何もしないのが良い
11.原則は「法の支配」だが中東では「法の評価」できていない
12.日本がイランと交渉すべき局面だ
13.病院船派遣や海上補給など「汗をかく支援」をめざせ
14.日本は石油を獲得する「したたかな外交」をすべきだ

木村太郎

木村太郎
ジャーナリスト

1938年米合衆国カリフォルニア州生まれ。1964慶応大学法学部卒業後、NHKに入社。記者としてベイルート特派員、ジュネーブ特派員、ワシントン特派員。1979年「ニュースセンター9時」の4代目キャスターに就任。1986年に「第12回放送文化基金賞」、1987年に「ボーン上田記念国際記者賞」を受賞する。「ニュースセンター9時」の終了とともに1988年 NHKを退社し、同5月木村太郎事務所を開設。フリーランス記者として新しいスタートを切った。1990年~1994年FNN「ニュースCOM」のキャスター、2000年までFNN「ニュースJAPAN」、2013年までFNN「スーパーニュース」でニュース・アナリストを務める。現在、FNN「Mr.サンデー」に隔週出演中。東京新聞にコラム「太郎の国際通信」を毎週連載中。

佐藤正久

佐藤正久
参議院議員

1960年福島県生まれ。1983年防衛大学校卒業、陸上自衛官として国連PKOゴラン高原派遣輸送隊初代隊長、イラク先遣隊長、復興業務支援隊初代隊長などを歴任。2007年に退官し、同年参議院議員(全国比例区)に初当選、2012年防衛大臣政務官、外交防衛委員会理事、自民党参議院政策審議会副会長。無意不立(国民の政治への信頼なくしては国が成り立たない)が座右の銘、風貌から「ヒゲの隊長」として親しまれている。著作に『ヒゲの隊長のリーダー論』、『守るべき人がいる』、『ありがとう自衛隊 ヒゲの隊長が綴る日本再興奮』など。

※ プロフィールは放送日2023.11.10時点の情報です

言論テレビ 会員募集中!

生放送を見逃した方や、再度放送を見たい方など、続々登場する過去動画を何度でも繰り返しご覧になることができます。
詳しくはこちら
Instagramはじめました フォローはこちらから

アップデート情報など掲載言論News & 更新情報

週刊誌や月刊誌に執筆したコラムを掲載闘うコラム大全集

  • 異形の敵 中国

    異形の敵 中国

    2023年8月18日発売!

    1,870円(税込)

    ロシアを従え、グローバルサウスを懐柔し、アメリカの向こうを張って、日本への攻勢を強める独裁国家。狙いを定めたターゲットはありとあらゆる手段で籠絡、法の不備を突いて深く静かに侵略を進め、露見したら黒を白と言い張る謀略の実態と大きく揺らぐ中国共産党の足元を確かな取材で看破し、「不都合な真実」を剔抉する。

  • 安倍晋三が生きた日本史

    安倍晋三が生きた日本史

    2023年6月30日発売!

    990円(税込)

    「日本を取り戻す」と叫んだ人。古事記の神々や英雄、その想いを継いだ吉田松陰、橋本左内、横井小楠、井上毅、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする無数の人々。日本史を背負い、日本を守ったリーダーたちと安倍総理の魂と意思を、渾身の筆で読み解く。

  • ハト派の嘘

    ハト派の噓

    2022年5月24日発売!

    968円(税込)

    核恫喝の最前線で9条、中立論、専守防衛、非核三原則に国家の命運を委ねる日本。侵略者を利する空論を白日の下にさらす。 【緊急出版】ウクライナ侵略、「戦後」が砕け散った「軍靴の音」はすでに隣国から聞こえている。力ずくの独裁国から日本を守るためには「内閣が一つ吹っ飛ぶ覚悟」の法整備が必要だ。言論テレビ人気シリーズ第7弾!