≪櫻井よしこの対談後記≫
　今夜は石橋文登さん、有元隆志さん、花田紀凱さんと私の４人で９０分の特番をいたしました。政治資金不記載問題はどう展開するのか、安倍派はどうなるのか。
　結論は安倍さんの率いた清和会はもはや解散するのがよい、萩生田さんたちが価値観を同じくする仲間たち、つまり創生会のメンバーと共に新しい勢力を立ち上げるのがよい、政党助成金はなくすのがよいということになりました。
　ご覧になって下さればその主旨はおわかりいただけると思います。内憂外患の日本の壁を打破するには、１人１人の政治家と私たち国民がそれぞれの信念を基に立ち上がることだと思います。

　この１年間、皆さまが言論テレビを支えてくださいました。本当にありがとうございました。心から、とても嬉しく、厚く御礼申し上げます。来年はもっと頑張ります。皆さまと共に元気に歩みたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。そして、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

≪対談で語られた論点≫
【第一部】政治資金「不記載」と検察の「思惑」
　１．なぜ西村康稔前経産大臣が狙われるのか
　２．世耕前参院幹事長はなぜ書かれないのか
　３．「裏金」表現は新聞が作ったもので「不記載」が正しい
　４．清和会は福田主流で安倍氏は“みなしごハッチ”状態
　５．安倍元首相がパーティ券を売らない理由
　６．なぜ検察は二階派に強制捜査をかけたか
　７．なぜ岸田首相は通常国会開始日を延ばすのか
　８．検察の捜査が続けば日本が国際社会で溺れ死なないか
　９．金丸、小沢でできた「政党助成金」は無くした方がよい

【第二部】清和会の瓦解と日本政治の危機
　１．菅前首相が政局キーマンである理由
　２．現在の派閥は政治資金パーティが主な活動
　３．岸田首相退陣に鈴をつけるのは誰だ？
　４．小石河連合は自民党議員に嫌悪されている
　５．菅氏が政治的に信頼している政治家は誰だ？
　６．河野太郎氏が出れば菅氏は支えるのか？
　７．上川陽子首相の可能性は宏池会を抜けることが先決
　８．次の自民党総裁の役目は「選挙」で勝つこと
　９．清和会は解散し「新勢力」をめざせ
１０．萩生田氏は「創生日本」に軸足をうつせ　　
★櫻井よしこ「年末ご挨拶と新年への抱負」

石橋文登
政治ジャーナリスト・千葉工業大学特別教授

1966年福岡県生まれ。90年、京都大学農学部を卒業後、産経新聞社に入社。奈良支局、京都総局、大阪社会部を経て2002年に政治部に異動。政治部次長を経て、編集局次長兼政治部長などを歴任。2019年4月、同社を退社。6月から千葉工業大学審議役、2020年7月から特別教授。著書に「安倍『一強』の秘密」（飛鳥新社）、「国会議員に読ませたい敗戦秘話」（産経新聞出版、共著）、「『脱原発』が地方を滅ぼす」（産経新聞出版、共著）など多数。

有元隆志
産経新聞月刊「正論」発行人兼調査室長

1965年神奈川県生まれ。学習院大学法学部卒業、1989年産経新聞社入社。ワシントン特派員、政治部次長、編集局副編集長、政治部長を歴任。現在、フジサンケイグループの理論的支柱である月刊誌『正論』の発行人兼調査室長を務める。主な著書に「歴史戦」「日本共産党研究」（産経新聞出版、共著）など。

※ プロフィールは放送日2023.12.29時点の情報です