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Vol.590 会員限定

熾烈!インテリジェンス戦争の最前線

「転職サイト」が危ない!裏に潜む中国の影

2024.02.09 62分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 今夜は日本のインテリジェンス最前線で活躍している前国家安全保障局長、北村滋さんをメインゲストにお呼びしました。もう1人のゲストは細川昌彦さんです。経済産業省でインテリジェンス関係に5年間携わっていました。
 日本で活躍するスパイは五万といます。彼らは日本は天国のような国だと言っていました。でもそれも少しずつ変化してきていることが今日のセッションでわかりました。  
 日本のインテリジェンス能力は、朝鮮半島、中国関係において欧米から一目置かれているというのです。地政学的にみてそれは理由があるのかもしれません。安倍政権のおかげで少しずつ法整備も整ってきていますが、まだまだ道は遠い感じもします。
 一刀両断に判断は出来ませんが、国民の意識とも大いに関わってくるのがインテリジェンス、つまり情報と人間の管理です。

≪対談で語られた論点≫
 1.安倍元総理と9年の二人三脚
 2.プーチン、トランプ、ポンぺオなどと1対1会談
 3.インテリジェンスとは何か
 4.日本で一番の成功事例はどの捜査か
 5.中国スパイ李春光と日本のTPP加盟阻止計画
 6.日本の安全保障は均等型ダイム(DIME)をめざせ
 7.戦後憲法の沿った形で情報活動が形成された
 8.国際的に日本は情報takeだけでgiveのない国
 9.通信傍受法があっても運用は抑制的で収集に手間暇
10.日本の得意はシグナルインテリジェンスと画像情報
11.中国人、在日朝鮮人へのヒューミントは機能している
12.反スパイ法改正で中国では何でも危ない
13.出国の時データを管理する法も基準わからず
14.中国での検挙を容疑が明らかにされない
15.産総研中国籍研究員の技術漏洩事件は氷山の一角
16.転職サイトが危ない!裏に潜む中国の影
17.セキュリティ・クリアランスで人材の背景管理

北村滋

北村滋
前国家安全保障局長

1956年生まれ。東京都出身。東京大学法学部を経て、1980年4月警察庁に入庁。1983年6月フランス国立行政学院(ENA)に留学。1992年2月在フランス大使館一等書記官、2004年8月警備局外事情報部外事課長、2006年9月内閣総理大臣秘書官(第1次安倍内閣)、2010年4月警備局外事情報部長。2011年12月野田内閣で内閣情報官に就任。第2次・第3次・第4次安倍内閣で留任。特定秘密保護法の策定・施行。2019年9月第4次安倍内閣の改造に合わせて国家安全保障局長・内閣特別顧問に就任。同局経済班を発足させ、経済安全保障政策を推進。2020年9月菅内閣において留任。2020年12月米国政府から国防総省特別功労章を受章。2021年7月退官。2021年11月経済安全保障法制に関する有識者会議委員。2022年1月オーストラリア政府からオーストラリア情報功労章を受章。北村エコノミックセキュリティ代表。

細川昌彦

細川昌彦
明星大学教授・国基研企画委員

1955年生まれ。77年東京大学法学部卒業、通商産業省入省。「東京国際映画祭」の企画立案、山形県警出向、貿易局安全保障貿易管理課長などを経て98年通商政策局米州課長、2002年貿易管理部長など通商交渉を最前線で担当した。02年ハーバード・ビジネス・スクールAMP修了。03年中部経済産業局長として「グレーター・ナゴヤ」構想を提唱。04年日本貿易振興機構ニューヨーク・センター所長。06年経済産業省退職。中部大学中部高等学術研究所特任教授を経て、現在は明星大学教授。著書に『メガ・リージョンの攻防』(東洋経済新報社)、『暴走トランプと独裁の習近平にどう立ち向かうか』(光文社新書)など。

※ プロフィールは放送日2024.02.09時点の情報です

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