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Vol.180 一般公開

司法のテロ!高浜原発差し止め仮処分

司法は良識と法律に適った判断をしているか

2016.04.01 61分

 関西電力高浜原子力発電所3、4号機に対し、原発のある福井県ではなく隣の滋賀県の住民が求めた運転差し止めの仮処分を大津地裁(山本善彦裁判長)が認めました。今年1月、2月に相次いで再稼働を果たしたばかりの高浜3,4号機を差し止めることは、福島事故を踏まえて策定された世界一厳しいと言われる新規制基準と原子力規制委員会の審査を否定したことになります。原発の専門家といえない裁判官が、たった4回の審尋で2年以上もかけた原子力規制委員会の審査を科学的根拠もなく否定するのはどう考えても「司法の暴走」です。原子力安全行政の権限を持つ原子力規制委員会は、三条委員会として政府や国会も手を出せない独立性を担保していますが、下級審の裁判官が三条委員会の決定をいとも簡単に覆したことになります。
 対談の後半で「なぜ日本の司法はおかしな判決を出すようになったのか」と櫻井キャスターが尋ねると、高池勝彦弁護士は「上ばかり見て最高裁の覚えが良い判決ばかりを書く裁判官や、ポピュリズムに引き摺られて大衆迎合判決を書く裁判官もいる。裁判官の質が悪くなったと右からも左からも言われている」と指摘しました。奈良林直教授は「米国の原子力規制委員会(NRC)には瑕疵があるかどうかをチェックするシステムがあり、審査の過程を専門的、技術的に常に監視している」と説明すると、櫻井キャスターは「日本では伊方原発訴訟最高裁判決で専門家の意見を重視すべきと言っても、原子力委員会が2年以上もかけて審査し再稼働させても、一裁判長が専門家の意見を重視せずに覆してしまう」と司法は公正な判断をしているのかと強く批判しました。

≪動画インデックス≫
 1.大津地裁の高浜3,4号機差し止め仮処分決定の経緯と要点
 2.差し止め仮処分決定を「司法のテロ」と断定する理由
 3.仮処分はどういう要素があれば決定されるのか?
 4.伊方原発最高裁判決の意味 ①裁判官の手の負えない分野は専門家の意見を重視
 5.伊方原発最高裁判決の意味 ②立証責任は住民より国や電力会社にある
 6.山本善彦裁判長がたった4回で審尋を打ち切った理由
 7.山本裁判長の下した仮処分決定の「前提事実」には数々の誤りがある
 8.関西電力異議申し立て審も同じ裁判長が担当する不思議
 9.この仮処分決定では訴える側が準備する保証金が免除されている
10.日本の司法がなぜ“おかしな判決”を連発するようになったか
11.米国原子力規制委員会は審査過程を専門的、技術的に常に監視している

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髙池勝彦
国基研副理事長・弁護士

1942年生まれ。早稲田大学法学部卒、1975年に東京弁護士会に登録した。専門は民亊法学、労働法。東史郎の南京大虐殺関連の書籍に関する名誉棄損訴訟の原告弁護人、百人斬り訴訟の原告側弁護団長、朝日新聞を糺す国民会議弁護団にも加わっている。「昭和の日」ネットワーク副理事長、新しい歴史教科書をつくる会副会長、國語問題協議會会員(監事)、国家基本問題研究所副理事長。

奈良林 直
北海道大学教授

1952年東京都生まれ。1978年東京工業大学大学院理工学研究科原子核工学専攻修士課程修了、株東芝入社後、原子力事業本部原子力技術研究所に配属され、原子炉の安全性について研究を行う。2005年に北海道大学大学院工学研究科助教授に就任し、2007年から現職。内閣府原子力安全委員会専門委員、原子力安全保安院安全性総合評価意見聴取会委員など歴任。第4世代など新世代原子力発電所の安全技術に関する第1人者。

※ プロフィールは放送日2016.04.01時点の情報です

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