≪櫻井よしこの対談後記≫
今夜のテーマはNHKです。制度上も経済的にも民法を圧倒するNHKは公共放送としての責任を果たしているのでしょうか。今夜は財務諸表分析において定評のある上念司さんをお招きしました。
財務諸表から見えてくるNHKの姿は公共放送の枠を超えた金満体質の組織そのものです。NHKが総務省に提出したネットへの番組等の同時配信の計画を見ても、NHKは私たちの理解を超えた変な組織だと言わざるを得ません。どれ程のキャッシュがNHKの金庫に積み上げられているかを見れば、事実上の税金として徴集されている受信料に不信感を抱くのは当然です。
NHKの組織は世界のいかなる公共放送よりも大きく、その抱える関連会社は世界のいかなる公共放送よりも多いのです。即ち、世界最大規模にふくれ上がっているのが公共放送としてのNHKです。にもかかわらず、NHKは報道において放送法を守っていません。偏向報道で溢れています。
皆さんもどうぞしっかりお読みになって下さいね。そしてNHKの想像を超えた無法な経営を止めようではありませんか。
≪対談で語られた論点≫
1.NHK同時配信方針を評価する
2.前田晃伸氏は次期NHK会長に適任か?
3.受信料は消費税と同じ「逆進性」
4.“公共放送”が貯めた純資産は8,646億円
5.純資産の中身は現金か金融資産
6.「預金」で放送センターを建てる不思議
7.朝日新聞元政治部長とジャパンライフの関係
8.報ステ後藤謙次氏とジャパンライフの関係
9.NHK島田敏男氏とジャパンライフの関係
10.ジョンソン英首相「BBCを無料化する」
11.NHKは官僚機構=暴走し止める力なし
12.電波利権と放送法が参入障壁
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上念司
経済評論家
株式会社「監査と分析」代表取締役。1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は日本最古の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年より、経済評論家・勝間和代氏と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任。2011年の東日本大震災に際しては勝間氏と共に「デフレ脱却国民会議」を設立し、事務局長に就任。震災対策として震災国債を日本銀行の買いオペ対象とすることを要求。白川方明総裁までの日本銀行の政策を強く批判してきた。著書に『テレビ局はなぜ「放送法」を守らないのか —民主主義の意味を問う』(ベストセラーズ)、『財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済』『習近平が隠す本当は世界3位の中国経済』(講談社+α新書)など多数。
※ プロフィールは放送日2019.12.20時点の情報です