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今、ユーラシア、アジアに「核使用」危機

ウ軍が勝ち進めばプーチン「核リスク」が増加

2022.10.07 65分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 今夜の言論テレビでは北朝鮮とウクライナを論じました。お客様は小野寺五典元防衛大臣と、高橋杉雄防衛政策研究所研究室長です。
 北朝鮮の異常なミサイル発射は彼らがアメリカ領グアムを確実に攻撃する準備が出来たことを示しています。
これからも北朝鮮はアメリカ本土を狙える大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射や核の実験をするでしょう。
約一月前には自分の身に脅威が及ぶとき断固かつ速やかに核で先制攻撃するという法律を作ったのが金正恩です。北朝鮮の挑戦はエスカレートするばかりです。それに私たちもまた断固として抑止力を働かさなければなりません。
 ウクライナではロシア軍が大敗しつつあります。ウクライナ軍が勝ち進んでいるのですが、それはプーチン大統領に核を使わせる動機にもなります。
 プーチン氏が核を使うかどうかは誰にも分かりません。常識的に考えれば、核は使わないはずです。けれど常識が通用しないのがプーチン、金正恩、さらに習近平の三氏でしょう。
 そんなとき日本はどうするのか。もしアメリカが対ロシアで核を使うような事態に追い込まれた場合、わが国はどうするのか。
 小野寺さんはこれを、アメリカの核の傘の下にすでに日本はいる。そのことを考えれば、アメリカを支持するとの趣旨を語りました。非常に重要な点です。
 今や私たち全員が核について本当に真剣に考えなければならない時がきました。

≪対談で語られた論点≫
 1.飛び去った後で鳴るJアラートでよいか
 2.金正恩は仮想敵に核のシャドーボクシング
 3.金正恩自身を守る核攻撃を直ちに行う法律とは
 4.北の狙いは米国の対日防護意欲を下げることか
 5.バイデンはトランプのようにディールができるか
 6.ウ軍が勝ち続ければロシアの核リスクは増えるか
 7.ウクライナ戦況は冬のお天気次第
 8.米欧はウクライナ支援を「損切り」することがあるか
 9.プーチン大統領の「併合宣言」分析する
10.財務省主導の「国防強化有識者会議」の狙いは?

小野寺五典

小野寺五典
元防衛大臣

1960年宮城県生まれ。東京水産大学卒、松下政経塾、東京大学大学院法学政治学研究科修了。1997年衆議院宮城6区補欠選挙で初当選。2000年米国ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究所客員研究員。2007年外務副大臣(第1次安倍改造内閣)、2012年防衛大臣(第2次安倍内閣)を歴任。2017年再び防衛大臣(第3次安倍第3次改造内閣) に就任。

高橋杉雄

高橋杉雄
防衛研究所防衛政策研究室長

1972年神奈川県生まれ。1997年早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。2006年ジョージワシントン大学大学院修了。1997年より防衛研究所。1998年より2001年まで防衛省防衛政策局防衛政策課研究室、2008年より2016年まで防衛省防衛政策局防衛政策課戦略企画室兼務。核抑止論、日本の防衛政策を中心に研究。主な著作に『新たなミサイル軍拡競争と日本の防衛』(並木書房、2020年)(共編著)、『「核の忘却」の終わり:核兵器復権の時代」』(勁草書房、2016年)(共編著)、China’s Strategic Arsenal: Worldview, Doctrine, and Systems (Georgetown University Press, forthcoming) (『中国の戦略的能力:世界観、ドクトリン、システム』(共著)(ジョージタウン大学出版より2021年出版予定))

※ プロフィールは放送日2022.10.07時点の情報です

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