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防衛現場が「安保3文書」を評価する

「ロシアの敗北」が中国から台湾を救う!

2022.12.16 65分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 今夜は小泉悠さんと高橋杉雄さんをお迎えして、日本の安全保障3文書とウクライナ情勢について語りました。
 岸田政権が作った安全保障3文書を高橋さんは非常に高く評価しました。初めて日本が戦略思想にもとづいて日本の安全保障政策を打ち出したというのです。
 バラバラだった省庁が統合され、日本が軍事的に強力な有機体となって危機に立ち向かう体制が作られたという評価です。
 後半はウクライナ問題を論じました。小泉さんは、ロシアの敗北があって初めてウクライナ戦争が終わる。そのような形に我々は持って行かなければならないと言います。私もそう思います。

≪対談で語られた論点≫
 1.「安保3文書」はアメリカより優れた戦略文書
 2.日本が初めて包括的安保戦略を打ち出した
 3.官僚文書でなく読みやすい文章で書かれている
 4.「反撃能力」を組み込んだミサイル防空を形成する
 5.予算は今ある兵器をスムースに動かすためにも使う
 6.兵器購入は払い込みが終わるまで使えない
 7.戦争開始=敗北なので強力な抑止力で戦争を止める
 8.ドローンで攻撃されたエンゲルスは露最大爆撃基地
 9.ドローンは戦場で民間機と間違えられやすい
10.ウクライナ戦況が動かないのは暖冬のせい?
11.ロシアとイランがヘビーな武器取引をする可能性
12.ロシアのイラン接近はサウジなど中東への牽制
13.バイデンがプーチンに会う可能性は?
14.2023年の「ウクライナと世界」

高橋杉雄

高橋杉雄
防衛研究所防衛政策研究室長

1972年神奈川県生まれ。1997年早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。2006年ジョージワシントン大学大学院修了。1997年より防衛研究所。1998年より2001年まで防衛省防衛政策局防衛政策課研究室、2008年より2016年まで防衛省防衛政策局防衛政策課戦略企画室兼務。核抑止論、日本の防衛政策を中心に研究。主な著作に『新たなミサイル軍拡競争と日本の防衛』(並木書房、2020年)(共編著)、『「核の忘却」の終わり:核兵器復権の時代」』(勁草書房、2016年)(共編著)、China’s Strategic Arsenal: Worldview, Doctrine, and Systems (Georgetown University Press, forthcoming) (『中国の戦略的能力:世界観、ドクトリン、システム』(共著)(ジョージタウン大学出版より2021年出版予定))

小泉悠

小泉悠
東京大学先端科学技術研究センター講師

1982年千葉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了(政治学修士)。民間企業勤務を経て、外務省国際情報統括官組織専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所客員研究員等としてロシアの軍事・安全保障政策研究に携わってきた。2011年に未来工学研究所に入所し、2017年から特別研究員。2019年よりで東京大学先端科学技術研究センター特任助教、2022年から現職。主著『軍事大国ロシア』(作品社、2016年)及び『プーチンの国家戦略』(東京堂出版、2016年)、共著『大国の暴走-「米・中・露」三帝国はなぜ世界を脅かすのか』(講談社、2017年)、共訳書『ロシア新戦略』(ドミトリー・トレーニン著、作品社、2012年)などの業績がある。

※ プロフィールは放送日2022.12.16時点の情報です

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