小野寺五典
元防衛大臣
1960年宮城県生まれ。東京水産大学卒、松下政経塾、東京大学大学院法学政治学研究科修了。1997年衆議院宮城6区補欠選挙で初当選。2000年米国ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究所客員研究員。2007年外務副大臣(第1次安倍改造内閣)、2012年防衛大臣(第2次安倍内閣)を歴任。2017年再び防衛大臣(第3次安倍第3次改造内閣) に就任。
唯一の解決策は「中国に戦争をさせない」
≪櫻井よしこの対談後記≫
今夜の言論テレビのテーマは「台湾有事は日本有事。戦争が始まったら私たちはどんな状況に置かれるのか」でした。
小野寺五典さんと高橋杉雄さんがゲストです。
非常に怖い話だったのは台湾有事は始まったら終わらないという指摘でした。台湾を巡る米中戦争、もっと言えば台湾を巡る日米台VS中国の戦争はウクライナ戦争よりも終結に導くのは難しいということです。
台湾有事での敗北は習近平政権の終焉を意味します。もしこちら側が負ければ、中華世界の支配の元に私たちが置かれることを意味します。
日米台は散々互いをたたき合って、最終的にやはり台湾は中国の一部だったと認める訳にはいきません。
同じように中国も台湾独立を認めることは出来ないでしょう。だから台湾有事の戦争は終わらないと高橋さんは警告するのです。
戦争が終わらないのであれば、唯一の解決策は戦争を始めさせないことです。
そのためには習近平に十分な恐怖心を抱かせ、戦争をしたら大変なことをになると思わせなければなりません。
日本がいま死に物狂いで軍事拡張をしなければならないゆえんです。
≪対談で語られた論点≫
1.米国は「安保3文書」をどう評価したか
2.米シミュレーション報告から何を読み取るか
3.戦争の帰趨は日本の基地が使用できるかで決まる
4.日米台が勝利するための4条件とは
5.台湾有事に日本が参戦しない選択肢はない
6.台湾有事は「始まれば終らない戦争」になる
7.日本は核シェアリングを含め議論し方針を出す時期
8.中国が日本に核攻撃した際に米国は核報復する覚悟があるか
9.台湾の「戦意」は大きな変数
10.「安保3文書」以後日本のやるべきこと
小野寺五典
元防衛大臣
1960年宮城県生まれ。東京水産大学卒、松下政経塾、東京大学大学院法学政治学研究科修了。1997年衆議院宮城6区補欠選挙で初当選。2000年米国ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究所客員研究員。2007年外務副大臣(第1次安倍改造内閣)、2012年防衛大臣(第2次安倍内閣)を歴任。2017年再び防衛大臣(第3次安倍第3次改造内閣) に就任。
高橋杉雄
防衛研究所防衛政策研究室長
1972年神奈川県生まれ。1997年早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。2006年ジョージワシントン大学大学院修了。1997年より防衛研究所。1998年より2001年まで防衛省防衛政策局防衛政策課研究室、2008年より2016年まで防衛省防衛政策局防衛政策課戦略企画室兼務。核抑止論、日本の防衛政策を中心に研究。主な著作に『新たなミサイル軍拡競争と日本の防衛』(並木書房、2020年)(共編著)、『「核の忘却」の終わり:核兵器復権の時代」』(勁草書房、2016年)(共編著)、China’s Strategic Arsenal: Worldview, Doctrine, and Systems (Georgetown University Press, forthcoming) (『中国の戦略的能力:世界観、ドクトリン、システム』(共著)(ジョージタウン大学出版より2021年出版予定))
※ プロフィールは放送日2023.01.20時点の情報です
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